研究課題/領域番号 |
20K12568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
曽我 麻佐子 龍谷大学, 先端理工学部, 准教授 (40388161)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | モーションデータ / 舞踊 / 振付 / 記録 / アニメーション / データベース / 機械学習 / 動作生成 / バレエ / 自動生成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、舞踊で一般的に使われる基本動作のモーションデータを体系化して網羅的に収集し、舞踊の自動生成に必要十分なモーションデータベースを構築することを目的とする。さらに基本動作がどのように組み合わされて振付に使われるかという振付シークエンスのデータベース化も行う。ダンス教師が作成した振付シークエンスとコンピュータが自動生成した振付シークエンスを比較することで「良い」振付を生成するためのアルゴリズムを考案する。
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研究実績の概要 |
今年度は、主に振付記録システムのGUIの改良、基本動作データベースを用いた振付再現実験、ARを用いた演舞再現システムの開発、モーションデータを機械学習に用いるための身体特徴量の検討を行った。 1.バレエおよび琉球舞踊のモーションデータ計測を行い、基本動作データベースの拡充を行った。振付シークエンス記録システムのGUIを改良し、バレエ版と琉球舞踊版のスマートフォンアプリ3D Dance Composerを開発した。バレエ版では約500個、琉球舞踊版では約150個の基本動作を収録し、指の動作と小道具の追加にも対応した。 2.基本動作データベースの有用性を検証するため、3D Dance Composerを用いて振付の再現実験を行った。バレエ版では、4人のバレエ教師が作成したレッスン用振付の再現を試みたところ、一部の基本動作のアレンジが不足しているものの、大まかな動きは再現できることを確認した。琉球舞踊版では、約4分間の男踊りの古典作品を対象としたところ、再現できたのは58%であり、基本動作が不足していることを確認した。 3.琉球舞踊のモーションアーカイブを活用した応用例として、琉球舞踊が踊られていたとされている祭事を再現するためのシステムを開発した。博物館での展示支援を想定し、ARマーカを用いて対話的に舟の経路を作成し、池のジオラマにCGを重ねて表示させることで祭事を鑑賞できるようにした。評価実験により、祭事の理解支援に効果的であることを確認した。 4.モーションアーカイブを機械学習に用いるための身体特徴量を検討するため、身体部位(全身、上半身、下半身)と特徴量(位置、角度、位置+角度)の組合せごとに学習済みモデルを作成した。このモデルを用いてモーションデータから抽出した琉球舞踊の男踊りと女踊りの姿勢判別を試みた結果、全身で角度を使ったモデルが最も精度が高かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
バレエに加えて琉球舞踊のアーカイブ化と振付アプリ作成も行った。バレエレッスンのアーカイブのデータベース化も順調であるが、専門家による十分な評価実験が実施できていない。
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今後の研究の推進方策 |
開発したシステムを用いた評価実験と成果発表を行う。
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