研究課題/領域番号 |
20K12577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 長岡技術科学大学 (2022) 国士舘大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
土居 裕和 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (40437827)
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研究分担者 |
山本 里佳 国士舘大学, 体育学部, 准教授 (40845468)
植田 一博 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60262101)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 身体認知 / 感性情報処理 / 脳波 / 視線計測 / 熟達化 / 可塑性 / 新体操 / 競技力 / 審判 / 身体 / 感性 |
研究開始時の研究の概要 |
新体操の審判は、長期間にわたり、選手の身体運動の鑑賞・観察経験を蓄積していく。この点に着目し、本研究では、異なるレベル(国内・国際大会レベル)の新体操審判と一般人を対象に、心理物理学計測・注視点計測・非侵襲的脳機能計測を実施することで、鑑賞・観察経験がもたらす、身体運動認知の熟達化とその基盤となる脳機能の可塑的変化を解明する。
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研究実績の概要 |
身体運動認知のメカニズム解明は、社会性認知・感性情報処理の本質理解に結びつく重要な研究テーマである。近年の研究から、身体運動の鑑賞・観察経験の蓄積により、身体運動認知の熟達化・可塑的変化が生じる可能性が示唆されているが、その詳細を、身体運動認知に含まれる複数の情報処理段階にまたがり、行動・脳機能の双方を視野に入れ、体系的に検証した研究は存在しない。 新体操の審判は、長期間にわたり、選手の身体運動の鑑賞・観察経験を蓄積していく。この点に着目し、本研究では、異なるレベル(国内・国際大会レベル)の新体操審判と一般人を対象に、心理物理学計測・注視点計測・非侵襲的脳機能計測を実施すし、鑑賞・観察経験がもたらす、身体運動認知の熟達化とその基盤となる脳機能の可塑的変化を、知覚・感性情報処理を含む複数の情報処理段階にまたがり解明する。 既に新体操選手を対象とした身体組成計測。認知行動データ計測を実施し、現在データ計測を進めている。また、新たな研究の展開として、新体操に類似した性質を持つ採点競技である少林寺拳法演武の感性評価メカニズムに関する研究を開始した。レベルが異なる少林寺拳法選手の演武動作をモーションキャプチャを用いて3次元計測した。そのデータを基に、演武の熟達化に伴う身体動作の変化について新知見を得ている。今後は、同身体動作鑑賞中の脳機能活動・注視行動を、少林寺拳法未経験者と経験者との間で比較することで、熟達に伴う身体運動処理の脳科学的基盤を解明する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の感染拡大により、人を対象とした神経生理学計測実験の実施が制約を受けた。また、研究期間中に研究代表者が所属機関を異動し、研究環境の再立ち上げに時間を取られたのに加え、研究体制を見直す必要が生じたため、当初予定に比べ遅延が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
新たな展開として、新体操に加え、少林寺拳法演武の感性評価研究を開始した。収録済みの新体操関連データの分析と並行し、少林寺拳法演武の感性評価に関する研究を推進することで、より多面的な視座から、所期の目的を遂行する予定である。
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