研究課題/領域番号 |
20K12590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
Tha KhinKhin 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20451445)
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研究分担者 |
兵頭 秀樹 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30306154)
矢部 一郎 北海道大学, 医学研究院, 教授 (60372273)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 導電率 / 脳脊髄液 / 化学交換緩和移動イメージング / 非侵襲的 |
研究開始時の研究の概要 |
脳脊髄液成分の変化は中枢神経系の機能や異常を反映するため、髄腔穿刺にて採取された脳脊髄液の成分分析は様々な中枢神経疾患の診断や治療効果判定に欠かせない検査となっている。しかし、この検査は侵襲的で低髄液圧症や脊髄損傷、感染などのリスクがある。よって、脳脊髄液成分を非侵襲的に分析できる技術の開発が望まれている。 導電率は電気の通り易さの指標で、各生体内物質のプロパティでもある。導電率は蛋白質や電解質量を反映しているため、MRIを用いた導電率イメージングを用いることで脳脊髄液の電解質や蛋白の定量化が期待できる。本研究ではMRIを用いた脳脊髄液の非侵襲的分析システムの確立を目指す。
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研究成果の概要 |
脳脊髄液成分の変化は中枢神経系の機能や異常を反映するため、髄腔穿刺にて採取された脳脊髄液の成分分析は様々な中枢神経疾患の診断や治療効果判定に欠かせない検査となっている。本研究は、MRIを用いて脳脊髄液成分を分析し、脳脊髄液の非侵襲的分析システムの可能性について検討することを目的とした。 脳脊髄液成分分析における導電率及び化学交換緩和移動イメージングの感度検証、脳脊髄液成分分析のための導電率及び化学交換緩和移動イメージングの最適化、臨床研究、を行った。MRIによる導電率及び化学交換緩和移動イメージング指標は脳脊髄液の蛋白濃度や細胞数と相関しており、脳脊髄液成分の非侵襲的評価に有用な可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳脊髄液成分の評価は様々な中枢神経疾患の診断や治療効果判定に欠かせない検査であるため、現在髄腔穿刺にて採取された脳脊髄液を科学的に分析し、評価されている。しかし、この検査は侵襲的であり、低髄液圧症候群やなどを伴う可能性があるため、より侵襲性の低い検査法の開発が望まれている。本研究にて、MRIによる導電率及び化学交換緩和移動イメージング指標は脳脊髄液の蛋白濃度や細胞数の非侵襲的予測に有用な可能性があることが判明された。この結果は、脳脊髄液の蛋白濃度や細胞数の予測にMRIを応用できる可能性を示す。また、今後、MRIを用いた脳脊髄液の非侵襲的成分分析システム開発につながる可能性がある。
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