研究課題/領域番号 |
20K12626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
上田 徹 大分大学, 医学部, 客員研究員 (90315333)
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研究分担者 |
小林 正 大分大学, 理工学部, 名誉教授 (30100936)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | ADの早期診断方法 / ESRバイオマ-カ-検出キット / 磁場/周波数掃引QD法 / コルゲートホーン型ESR装置 / Sパラメータ計測ESR手法 / ESRバイオマーカー検出キット / ホ-ン型ESR / アルツハイマー病 / 血液バイオマ-カー |
研究開始時の研究の概要 |
発症前アルツハイマー病(AD)の末梢血サンプルにおいて、フリーラジカル関連のバイオマーカー:ラジカル化凝集アミロイド蛋白(Aβ)を特殊なキットを使って検出し、新規に開発された周波数掃引仕様の小型化電磁ホーン型電子スピン共鳴(Elecrton Spin Resonance;ESR)装置で定量化する。新規末梢血バイオマーカーであるラジカル化凝集Aβが、ADの早期発見の一指標となり得るか検討する。
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研究成果の概要 |
発症前アルツハイマー病(AD)の末梢血サンプルにおいて、フリーラジカル関連バイオマーカーを開発し、新規の周波数掃引仕様電磁ホーン型ESR装置での定量化を試みた。コロナ禍により、ESRバイオマーカー検出キットの作製はできなかった。一方、磁場/周波数掃引QD法コルゲートホーン型ESR装置を考案し、ハード面でHEMTとコルゲートホーンにより大幅な信号増大と計測の優位性が得られた。ソフト面では積算とFFTフィルタ‐処理でHEMT増幅時のノイズ幅を減らしS/N比で10倍程度の感度が向上した。Sパラメータ計測ESR手法も検討し、実用化に向けて基礎開発法が確立できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電磁ホーン型ESR装置は、バイオマ-カ-検出キットごとESR計測が可能である。しかしながら既存の装置では測定感度が十分でなく、実用的でなかった。本研究の成果として、従来の10倍程度に感度が向上した。今後、ESRバイオマーカー検出キットが開発されれば、本手法が、アルツハイマー病の早期発見の一指標となる可能性があり社会的意義は大きい。
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