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アスコルビン酸によるケミカルダイレクトリプログラミング促進機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K12627
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

倉橋 敏裕  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00596570)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード細胞再生学 / アスコルビン酸 / ダイレクトリプログラミング / 脂肪分化 / 細胞再生医学 / 再生医療 / 再生医学
研究開始時の研究の概要

近年、ES/iPS細胞や組織幹細胞の再生医療リソースとしての問題点を克服するために、ある種の体細胞を他の細胞種へ「直接運命転換」する手法(ダイレクトリプログラミング)が研究・開発されている。
予備的実験により、アスコルビン酸(AsA)が低分子化合物のみを用いたダイレクトリプログラミング(ケミカルダイレクトリプログラミング)を促進することが示唆された。
今後、より安全で高効率なダイレクトリプログラミング法を開発・応用するためにはリプログラミングの根本原理を理解する必要がある。
そこで、本研究ではアスコルビン酸のリプログラミング促進作用に着目し、その分子機構の解明を目指す。

研究成果の概要

アスコルビン酸(AsA)がマウス胎仔線維芽細胞の脂肪分化を促進することを見出した。これまでに、脂肪前駆細胞(3T3-L1など)の脂肪分化がAsAにより促進される報告があるが、マウス胎仔線維芽細胞の場合は異なるメカニズムで促進されている可能性が示唆された。
解析の結果、マウス胎仔線維芽細胞の場合では、より誘導初期でのAsAの作用が重要であり、その作用により脂肪分化誘導のマスター因子であるC/EBPαとPPARγの遺伝子発現が亢進していることを見出した。さらに、AsAはC/EBPαとPPARγの遺伝子発現を制御している因子のタンパク質レベルでの増加に寄与していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

古くから知られる栄養素の一つであるアスコルビン酸(AsA)は近年、iPS細胞作製時のリプログラミングを促進することや、DNAの脱メチル化を促進するなどの新たな機能が発見されている。一方で、AsAの生理作用は多岐にわたるために、一つの生物学的現象に対しても相反する報告がなされるなど、不明な点が多く残されている。本研究成果により、これまでにAsAとは関連付けられてこなかった因子のタンパク質レベルがAsAによって制御されていることが示唆されたことは学術的意義があると考える。今後より詳細な解析が必要であるとともに、異なる実験系やin vivoでの再現性を確認する必要がある。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アスコルビン酸による脂肪分化促進メカニズムの解明2022

    • 著者名/発表者名
      倉橋敏裕
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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