研究課題/領域番号 |
20K12655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
平岡 和佳子 明治大学, 理工学部, 専任教授 (00212168)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 機能性ペプチド / レドックス制御 / プリオン / 自己組織化 / 酸化ストレス / 金属配位 / レドックスレギュレーション / 抗酸化作用 / 立体構造 / プリオンペプチド / アミロイドベータ / 電子スピン共鳴法 / スピントラッピング / 金属錯体 |
研究開始時の研究の概要 |
特定の金属イオンとの結合により、多様な高次構造を作るペプチドの医学応用が注目を集めている。本研究では、生体内で金属イオンと会合することにより、自己組織化し、レドックス制御機能を有するペプチド鎖をデザイン・作成することを目的としている。二価遷移金属の多くは、単体、もしくは酵素活性中心として、レドックス制御に大きく関与している。金属結合の様式は多様であり、その立体構造は周辺ペプチドの配列により、大きく変化することが知られている。本研究では、ペプチドの自己組織化を金属により制御することで、その構造を多様化し、金属中心とレドックス関連分子との結合・反応性を制御し、生化学や医学への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、ペプチドの自己組織化を金属により制御することで、その構造を多様化し、金属中心とレドックス関連分子との結合・反応性を制御し、生化学や医学への応用を目指すものである。本研究では、ペプチドと金属イオンとの結合性に着目し、その親和性・立体構造を各種分光法により明らかにすることを試みた。あわせて。各種レドックス関連分子との反応を試み、金属結合ペプチドのレドックス調整因子としての可能性を明らかにした。さらに、金属結合による特異的変性を示すプリオンペプチド・アミロイドペプチド鎖を用いて、タンパク変性における金属イオンの影響を検討し、あわせて細胞毒性等への影響についての評価も実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属イオンとの結合により、多様な高次構造を作るペプチドが報告されている。これらのペプチドには、各種の酵素機能などの機能性ペプチドとしての可能性が期待されている。本研究は、生体内で金属イオンと会合することにより、自己組織化し、レドックス制御機能を有するペプチド鎖をデザイン・作成することを目的とした。遷移金属の多くは、酵素活性中心として、レドックス制御に大きく関与していることが報告されていることから、自己組織化を金属により制御することで、その構造を多様化し、あわせて金属中心とレドックス関連分子との結合・反応性を見いだす本研究の試みは、新規生化学や医学への応用が期待できる研究である。
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