研究課題/領域番号 |
20K12679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
澤口 能一 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 講師 (20735477)
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研究分担者 |
山本 博之 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (10433210)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 血栓 / 超音波 / 血管閉塞予防 / 血栓症予防 / 血栓誘発動物モデル / 脳梗塞 / 再閉塞予防 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞患者は、そもそも血液が固まりやすい体内環境であることから、脳梗塞治療後に再発してしまう患者が少なくない。そこで本研究では、非侵襲的超音波を用いて、脳梗塞の再発を予防するという全く新規の研究を行う。 これまでに、超音波により生体外で凝固する血栓の形成を抑制できることが明らかになっているが、超音波による血栓形成抑制メカニズムは不明瞭であるため、メカニズムの解明を行う。また、動物の動脈に血栓を作製し、生体内に発生する血栓であっても超音波により血栓の形成を抑制できるか評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、まず超音波による血栓形成抑制メカニズムを解明するために、超音波を当てた血栓と非照射の血栓で分子生物学的にどのような違いがあるか検討した。その結果、超音波を照射することでフィブリンに影響を及ぼすことがわかり、またフィブリンにこのような影響を及ぼしうる因子を推定するに至った。 次に、ウサギを用いた研究において、超音波により血栓の形成を抑制することができるか検証を行ったところ、超音波を照射するだけで顕著に血栓の形成を抑制できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、超音波による血栓形成抑制メカニズムの一端を解明することができたものの、起こりうる副作用や新たな治療法の開発に役立てるために、さらに詳細なメカニズムについて検討していく必要がある。 一方で、非侵襲的な超音波を照射するだけで、ウサギに発生する血栓の形成を抑制できることが明らかとなった。これは、これまでの実験的な血栓に対する抑制効果ではなく、生体内の血栓をも超音波が抑制する可能性を示すものであり、血管閉塞性疾患をもつすべての患者へ応用が期待される。
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