研究課題/領域番号 |
20K12697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
石原 量 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30633507)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 表面機能化自律駆動マイクロチップ / UVグラフト重合法 / 細胞外ベシクル / microRNA / バイオマーカー検出 / がん / その場診断 / 部分グラフト重合 / 乳がん / 高感度化 / 裸眼検出 / バイオマーカー / マイクロチップ |
研究開始時の研究の概要 |
がんを早期の段階で発見することは非常に重要であり,“がんをその場診断”する手法が確立されれば,がんの早期発見率が高まると期待される。本研究では早期発見のためのがんのバイオマーカーとしてmicroRNAおよび細胞外ベシクルに着目した。申請者がこれまでに開発してきたmicroRNAおよび細胞外ベシクル検出のための表面機能化自律駆動マイクロ流体チップをさらに改良し,体液中にごく低濃度でしか存在しないこれらバイオマーカーの高感度かつ裸眼検出を可能にし,将来的にはがんのその場診断手法確立をめざす。
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研究成果の概要 |
本研では,がんをはじめとする様々な重篤な疾患の“その場診断手法”を確立するために,バイオマーカーとして期待されている細胞外ベシクルやmicroRNAの簡易高感度検出をめざした。申請者が開発してきたポータブルな「表面機能化自律駆動マイクロチップ」のマイクロ流路の一部を狭窄させる工夫,およびマイクロ流路の内表面の化学修飾を工夫することによって,より効率よくバイオマーカーを検出できるようになり,検出感度を2~3桁向上させることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた,細胞外ベシクルの検出感度は唾液や血液といった生体サンプルで実現することができればがん診断の実現が期待できる値である。しかし生体サンプル由来の夾雑物の影響で感度が低下してしまうことも考えられ,また血清など生体サンプルを流すと一定の頻度でマイクロ流路が詰まってしまうという課題が残っている。今後これらの課題を解決し,さまざまな疾患をその場診断できる手法を確立したい。
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