研究課題/領域番号 |
20K12717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
塚本 桂 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (40731691)
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研究分担者 |
松丸 直樹 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (30597844)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | ワクチン政策 / 政策評価 / 障害調整生命年 / ヒトパピローマウイルス / マルコフモデル / DALY / HPV / ベネフィット・リスク分析 / ワクチン / モデル / シミュレーション / ヒトパピローマ |
研究開始時の研究の概要 |
ワクチンのベネフィットとリスクを一元的にかつ定量的に評価できる数学モデルに基づく分析法を研究開発し、発表することで、ワクチン接種にともなう副作用にも配慮した評価を目指す。本研究ではヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを対象に数学モデルを利用することで、将来をシミュレーションすることも可能となり、HPVワクチン接種可否判断、政策決定の一助となることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、単元単位の異なるワクチンのベネフィットすなわち当該疾患発症予防効果とリスクすなわち接種にともなう副反応を、国際的に活用されている障害調整生存年を用いて一元的な値として算出する手法を、ヒトパピローマウイルスワクチンを例として開発した。本計算手法は、いくつかの前提や仮定を必要とするものの、簡単な四則演算でワクチン接種のベネフィットとリスクを計算でき、ワクチン専門家以外にもその評価が分かりやすくなるものと考えられた。また、様々なワクチン政策のシナリオ評価が可能となる、ヒトパピローマウイルスに関連した子宮頸がんの有無に関わる9つの状態からなる数学モデルを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワクチンのベネフィットとリスクのバランス評価は、専門家以外には難解です。ベネフィットである予防効果の発現までには時間が掛かる一方、リスクである接種にともなう副反応は、接種直後から自身が体験していきます。本研究により開発した手法は、この分かり難いバランス評価を同一の指標を用いて算出するため、簡単な四則演算で可能にせしめるものであり、ワクチン使用の判断やワクチン政策の議論により多くの国民が参加できるようになることが期待されます。
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