研究課題/領域番号 |
20K12723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
田仲 浩平 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (60449949)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ARグラス / コンテンツ / 吸引操作 / 口腔操作 / 鼻腔操作 / 気管内吸引 / 操作吸引コンテンツ / 医療事故防止 / 医療従事者 / トラブル回避 / 吸引技術 / コンテンツ制作 / 臨床工学技士 / 医療技術 / 医療機器 / 医療施設 / 拡張現実 / 音声認識 / 医療事故 / 情報セレクション / 医療支援 |
研究開始時の研究の概要 |
医療従事者は医療技術の知識を記憶し業務に役立てている。その記憶した情報は時間の経過とともに部分的な忘却が生じることは知られている。この部分的忘却は、不正確な医療行為となり医療事故を引き起こす。人は正確な情報を長期間記憶することは難しく業務に必要な情報をリアルタイムで呼び出せるシステムが必要と考えている。 我々は、業務中に医療従事者の忘却による情報不足の解消のできるARグラスシステムを試作し、本研究では、このシステムに適した各種医療機器類のコンテンツ開発を目指している。
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研究実績の概要 |
我々がARグラスのコンテンツ開発において、特に医療行為の中では、口腔、鼻腔、気管内吸引は基本的な医療行為を重視したもので、これをすべての医療従事者がミスなく履行できることが必要不可欠と考えられる。 本研究の進捗状況については、おおむね順調に進展しており、最終年度に向けた検証等が行えるものと考えている。2023年度の進捗状況は、主に口腔、鼻腔、気管内吸引の3つの基本的な吸引操作トレーニング用のコンテンツの開発及び特にカスタマイズを行った。カスタマイズ内容は、2022年の吸引操作技術として口腔、鼻腔、気管内の3つの吸引操作技術を単独で動作させてきたが、この3種類を吸引技術という大項目とし、その下の分類に口腔、鼻腔、気管内の3つの細分類とした。2023年度改良版は、3分岐を最初に2分岐とし、その後、3分岐に戻す改良を施した。理由は、口腔と鼻腔吸引の準備物が同じものが多く簡略化した。また、動画を多用することで連続的に行う動作について理解しやすい様に工夫した。更に、アプリケーションの音声コマンド応答の反応が良くない発話が確認されたため、現状「オーケー」という発話の他「カクニン」、「マル」、「デキタ」などの言語も加えることで動作がスムーズに行くようになった。この改良の目的は、吸引操作は、気管内吸引だけでなく、3つとも基本的にはマスターしておかなくてはならないため、ユーザの使いやすさを重視した改善を行った。また、輸液ポンプの取扱い及び静脈穿刺の操作技術については、年度末で制作をしたこともあり、2023年度中には検証を実施できていないが2024年度中には検証を試みたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の進捗状況については、おおむね順調に進展しており、最終年度に向けた検証等が行えるものと考えている。 2023年度の進捗状況は、主に口腔、鼻腔、気管内吸引の3つの基本的な吸引操作トレーニング用のコンテンツの開発及び特にカスタマイズを行った。カスタマイズ内容は、2022年の吸引操作技術として口腔、鼻腔、気管内の3つの吸引操作技術を単独で動作させてきたが、2022年度製は、3種類を吸引技術という大項目とし、その下の分類に口腔、鼻腔、気管内の3つの細分類とした。この目的は、吸引操作は、気管内吸引だけでなく、3つとも基本的にはマスターしておかなくてはならないため、ユーザの使いやすさを重視した改善を行った。2023年度改良版は、3分岐を最初に2分岐とし、その後、3分岐に戻す改良を施した。理由は、口腔と鼻腔吸引の準備物が同じものが多く簡略化した。また、動画を多用することで連続的に行う動作について理解しやすい様に工夫した。更に、アプリケーションの音声コマンド応答の反応が良くない発話が確認されたため、現状「オーケー」という発話の他「カクニン」、「マル」、「デキタ」などの言語も加えることで動作がスムーズに行くようになった。また、輸液ポンプの取扱い及び静脈穿刺の操作技術については、年度末で制作をしたこともあり、2023年度中には検証を実施できていないが2024年度中には検証を試見る計画である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、医療ミスを防止するARグラスのコンテンツ開発の最終段階として成果の公表が必要となる。進捗の方策としては、2023年度で吸引コンテンツの改良を施したため、検証のためのデータ収集の収集効率が向上するものと考えている。今までテキスト表示と静止画だけであったが、動画再生も可能となったことから更にデータの収集速度が上がり、操作効率が向上するものと考えられる。 2024年度は、吸引操作技術コンテンツの開発と実証を行う。現在までに学生ボランティアを対象にコンテンツの検証を実施してきた。この気管内吸引操作技術の研究の成果については、学術誌への論文投稿、学会発表にエントリーし、成果を公表する計画である。 また、2023年度に開発した輸液ポンプ及び静脈ライン確保技術の検証を2024年度中に試みる計画としている。しかしながら、学生ボランティアの確保の課題もあり、実証が2024年夏場以降になることを想定しているが、可能な限り実証試験を早めに実施できるように研究計画の見直しを行い検証がスムーズに実施できるように工夫を行う計画である。
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