研究課題/領域番号 |
20K12751
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
河合 恒 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (50339727)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日常生活歩行速度 / フレイル / 歩行速度 / 日常生活 / スマートフォン / GPS / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日常生活において歩行速度を測定できる装置が普及してきたが、これらを使って日常生活歩行速度をどのように定義・測定し、健康モニタリングに活用したらよいかは確立されていない。そこで、本研究では、スマートフォンGPSによる日常生活歩行速度測定アプリの全国データの活用や、地域高齢者コホートにおいて日常生活歩行速度データの収集を通して、日常生活における歩行速度の分布や日内変動、季節変動、健康アウトカムとの関係を調べ、学術的知見に基づいて日常生活歩行速度を定義し、長期・継続的な健康モニタリングに活用できる指標として日常生活歩行速度測定を確立するための研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、長期・継続的健康モニタリングに活用できる日常生活歩行速度(DWS)を、DWSの分布、日内・季節変動の分析を踏まえて定義すること、およびDWSとフレイル等健康アウトカムとの関連を明らかにすることであった。このために、地域高齢者コホートや民間企業のサービスにて、スマートフォン内蔵GPSによってDWS測定が可能なアプリを用い、データ収集と分析を行った。その結果、1) 日常生活中に測定された歩行速度の平均値をDWSの定義とできること、2) DWSはフレイル評価に使用できること、3) DWSには日内・季節変動があり、生活スタイルや健康状態を反映する可能性があること等が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題によって得られた、日常生活歩行速度の分布と基準値、日常生活歩行速度と実験室歩行速度の比較、日常生活歩行速度の日内変動、季節変動、フレイル高齢者における日常生活歩行速度は5編の学術論文として国際誌に掲載された。日常生活歩行速度を測定できるスマートフォンアプリは、高齢者の顧客を持つ民間企業の健康増進サービスに既に実装されている。本研究課題の開始以降、日常生活歩行速度を測定できる機器は増えてきており、日常生活歩行速度がライフログの一つとして認識されつつあることに、本研究課題は一定の寄与をした。
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