研究課題/領域番号 |
20K12763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 有明工業高等専門学校 (2022-2023) 熊本高等専門学校 (2020-2021) |
研究代表者 |
石橋 孝昭 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (60455178)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 音声信号処理 / 雑音除去 / 目的音抽出 / 信号分離 / 信号処理 / 電子回路 |
研究開始時の研究の概要 |
騒音のある環境でも障がい者や高齢者と一緒にバリアフリーで会話できるための、他者の発話音声を含む複数の雑音が存在する環境での雑音除去機器の実用化を目指す。本研究で想定する雑音環境は、雑音の開始や終了、パワーの変化、音源位置の移動があるような、一般的な室内での動的な音環境である。このような通常の環境で、特定の音声だけを強調し、それ以外の音を削除できる音声収録システムを実現する。
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研究成果の概要 |
騒音のある環境においても、音声を聞き取りづらい障がい者や高齢者と一緒に会話できるために、他者の発話音声を含む複数の雑音が存在する環境での雑音除去機器の実用化を目指して研究を行った。本研究では、発話の開始や終了のある音声データを用いて、目的話者音声が存在する期間だけを信号処理して、目的音声抽出法と雑音の抑制法を提案できた。その後、短時間フレーム処理を行うことで、移動音源にも対応できるシステムを提案した。さらに、目的音よりも雑音のパワーが大きいときでも、雑音に埋もれた目的音声を抽出できる方法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音声を聞き取りやすくするためのデバイスの開発により、音声を聞き取りづらい障がい者や高齢者と一緒に会話できるようになる。また、スマートフォンでの音声認識や、音声による電子機器の制御においても、目的音声の抽出技術を用いることで騒音環境下での利用が期待できる。このように音声を用いたデバイスの使用状況を考えると、発話される場所と収録されるマイクロフォンの距離は数メートルよりも近いことが多く、騒音レベルや残響時間は一般家庭の室内を想定されることが多いと考えられる。そのため、これらの条件に基づいて目的話者音声を抽出する本研究は、バリアフリーのための技術やIoTに利用できる技術である。
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