研究課題/領域番号 |
20K12809
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐藤 晃 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (60734754)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | インド仏教 / チベット仏教 / 後期中観派 / 止観論 / カマラシーラ / ヴィマラミトラ / ジュニャーナキールティ / 中観派 / チベット仏教前伝期 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、インド大乗仏教・中観派のカマラシーラ(ca. 745-790)の止観論の文献学的研究を基盤としたチベット仏教前伝期に至る思想史研究である。彼はチベットへの仏教伝播に重要な役割を果たした人物だが、彼以降のチベット前伝期での思想展開には不明瞭な点も多い。本研究では、止観論という仏教修行論の中心的議論の展開に着目し、理論的な解明を目指す。まず、カマラシーラの止観論を彼の論理学及び知覚論双方から考察する。それを基礎とし、彼以降の展開に関して、同時代のヴィマラミトラ及び後代のジュニャーナキールティの論書のテキスト校訂及び試訳を進め、カマラシーラの議論との比較を行い、実証的且つ理論的に検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、後期中観派のカマラシーラ(8世紀後半)の止観論を起点に、チベット仏教前伝期に至る過程での受容と展開を検討するものである。特に彼からの影響が確認できるヴィマラミトラ(8世紀後半)著Rim gyis 'jug pa'i bsgom don(Rim gyis)とジュニャーナキールティ(9世紀頃)著*PAramitAyAnabhAvanAkramopadeza(PYBhKrU)を取り上げ、文献学的に解読することで、当時の止観論に関する思想展開の解明に寄与することを目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、未だ研究途上にあるインド仏教からチベット仏教前伝期にかけての思想史研究について、仏教の修行論の中心にある止観論に関する文献学的研究により、その一端を明らかにすることである。本研究では、インド後期中観派のカマラシーラ(8世紀後半)の議論を起点に、ヴィマラミトラ著ラ(8世紀後半)著Rim gyis 'jug pa'i bsgom donとジュニャーナキールティ(9世紀頃)著*PAramitAyAnabhAvanAkramopadezaを取り上げ、両書のテキスト校訂及び試訳を行い比較検討し、当時の修行論を中心とする思想史の展開の一端を指摘した。
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