研究課題/領域番号 |
20K12811
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
西山 綾瀬 (井上綾瀬) 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (10838527)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 仏教文化 / 食生活 / 古代インド / 律 / 比丘 / 生活 / 食事 / 薬 / 比丘の食事 |
研究開始時の研究の概要 |
古代インドを主眼におけば,西村直子の乳製品の研究,K.G. Zysk の古代インド医学の研究,などがあり,料理の再現に主眼をおけば,平田昌弘の乳製品の再現実験や,加納和雄が研究代表者である「中世インドにおける香辛料の用途・効能の解明およ びその現代的応用」が公益財団法人山崎香辛料振興財団の研究課題として採択されその報告が発表されている.これらの状況を踏まえ,本研究ではアーユルヴェーダより古い時代の状況を反映させているとも言われる律文献の内容から,食料の再現の検討を行うものである.そして,仏教修行者たちの実際の食生活や医療 行為を明らかにするものである.
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研究成果の概要 |
古代インドにおいて仏教修行者がどのような食生活を送っていたか,砂糖に主眼をおいて研究した.砂糖の起源は不明だがインド付近にあると先行研究により指摘されているため,仏教に関するテキスト中の砂糖に関する記述を精査した.テキスト研究にフィールドワークを加え調査を行う予定であった.コロナ禍により十分なフィールドワークが行えなかったため,食器や調理道具などについて調査することとした.コロナ禍が明けてから,食生活に関する古代インドの道具の実態を壁画や彫刻から収集した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仏教僧団や仏教修行者の生活に関するルールが示される仏教文献は内容解読を行う途上にある.本研究は読解のみでは理解不能な実態や,道具を美術資料や考古学的資料から明らかにしようとした点に独創性がある.その学術的・社会的意義は,(1)古代インドの食文化理解を進めたという点,(2)砂糖の起源の一端に迫る点,(3)文献の理解のために文献以外の遺産を援用した点,(4)インド文化圏における交流解明の手掛かりに仏教文献を比較し使用する研究モデルを提示した点,(5)インド伝統文化の歴史理解に寄与し得る点である。
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