研究課題/領域番号 |
20K12834
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | イエズス会 / 托鉢修道会 / 宗教論争 / 秘跡 / 布教権 / 教義論争 / キリスト教の迫害 / 堅信の秘跡 / フランシスコ会 / 宣教師 / 修道会 / 宗教と政治 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究プロジェクトでは16世紀にポルトガルの航路を通って来日したイエズス会士とその後、16世紀末・17世紀の初めにフィリピンより来日したスペイン系の修道会との交流を主題とする。
|
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトでは、16・17世紀に来日した宣教師のうち、イエズス会士と、16世紀末から17世紀初めにフィリピンから来日したスペイン系の托鉢修道会の交流を主題とした。特に、これまでほとんど研究されていなかった、托鉢修道会が既に来日していたイエズス会に対してどのような反応を示し、互いに敵対したのかを研究した。本研究プロジェクトの主な目標は、1626-1627年に東北地方で行われた、イエズス会とフランシスコ会、つまりキリスト教宣教師同士の秘跡および布教の権利を巡る論争を研究することとした。主な成果として、それに関する史料の研究、翻刻、写真、現代語訳および英訳を紹介する研究書を準備した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イエズス会と托鉢修道会が日本において宣教活動の主導権を巡って争い、論争を繰り広げていたことは広く知られている。しかし本研究では、この両会派の権威争いと密接な関係があったイエズス会と托鉢修道会の間で発生した秘跡を巡る論争に焦点を絞った。禁教令が発布される前のイエズス会と托鉢修道会の論争に関しては先行研究が幾つかがあるのに対して、迫害期におけるそれらの論争の研究はほとんどないと言える。本研究では1626-1627年に東北で行われた堅信討論に着目し、それに関する研究書物の準備を行った。この東北の論争は、恐らくこの一連の論争の最終章である。これを巡る研究はほとんどないため、この分野に貢献したと言える。
|