研究課題/領域番号 |
20K12841
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
横山 俊一郎 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (60759827)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 泊園書院 / 日本漢学 / 門人名簿 / 地域社会 / データベース / 興譲館 / 漢学 / 黒井蓮渓 / 三井竹窓 / 小野桜山 / 岡田柯一 / 大阪漢学 / 藤澤東ガイ〔田+亥〕 / 藤澤南岳 / 門人調査 / 藤澤東畡 / 碑文 / 実業家 / 企業家 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、近世・近代移行期に大阪の漢学塾・泊園書院に学んだ人々を取上げる。彼らは尊攘運動家・都市名望家・農村名望家・漢文科教師・医療従事者として地域社会で活躍した人物が多く、その意識と行動には特有のものがあった。なぜ彼らは一つの現象とも捉えられる高い能動性を発揮しえたのだろうか。それは、彼らが同書院での学びを通して東アジアの儒学・漢学教養人特有の精神、すなわち「修己治人」を体得したからだと考えられる。考察では、先述した五つに分類した同書院出身〈実務家〉の意識と行動を地方ないしは地域ごとに明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、泊園書院出身者の事績を網羅的に調査することを通して、大阪の漢学と地域社会との関係について考察した。その結果、彼ら泊園書院出身者は、実業家、資産家、政治家、官僚、教育者、研究者、芸術家、文人、僧侶、宗教家、医師、新聞人、ジャーナリスト、弁護士、裁判官、社会事業家、篤志家、技師、著述家、小説家、社会運動家、武術家として地域で活躍していたことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの漢学塾研究は、塾そのものの制度や塾主の思想を分析することが主流であった。しかし本研究では、塾に学んだ学生の事績を網羅的に調査し、その過程で作成した略伝は七百以上にのぼる。この膨大なデータは、漢学を学んだ人々がその叡智を自らの行動に反映させていたのか否か、もし反映させていたとしたらそれは漢学のどの部分であったのか、といった問題にせまる一つの重要な素材になると思われる。
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