研究課題/領域番号 |
20K12885
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
宇津木 安来 東京藝術大学, 大学院音楽研究科, 研究員 (30846621)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | モーションキャプチャ / 動作解析 / 舞踊 / 日本舞踊 / バイオメカニクス / パフォーマンス / モーションキャプチャー / 脳活動計測 / 体幹部 / fMRI / 脳活動解析 / 指導学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本舞踊の体幹部の技法に注目し、熟練者特有に見られる動作的特徴と心的特徴を生体工学と神経科学の観点から解明することを目指す。また、明らかとなった知見を教示することで、言語指導の曖昧さを排した新たな教育支援システムの構築を目指す。本研究は、光学式モーションキャプチャを用いた体幹部の動作分析と、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた舞踊動作時の脳活動分析を通して、表出する動作的特徴の違いと、その違いを超えてもなお共通する心的特徴の解明を行い、そこから得られた知見を学習者に教示するという新しい指導方法を導入するとともに、それにより得られる教育効果を、生体工学、神経科学の両面から評価する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、熟練者特有に見られる体幹部の動作的特徴と心的特徴を、 生体工学と神経科学の観点から解明することである。
2021年度は、2020年度に行った光学式モーションキャプチャを用いた本格的な熟練者の計測と、二次元の映像から深層学習を用いて人物のポーズを可視化するopenposeのプログラムを用いた 熟練者の計測を動作解析作業に加え、実践的な知見を取材、2022年度の脳活動分析に向けた準備を行い、コロナの深刻な影響により本来行うはずであっ たモーションキャプチャによる本格的な計測を2022年度へ繰り越した。2022年度は、予定通りモーションキャプチャの計測を行い、熟練者のデータを取得した。一方で、コロナの影響から大人数に対してのモーションキャプチャの計測と、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた舞踊動作時の脳活動分析については思ったように進めることができなかったため、1年間の研究期間の延長を決断し た。2023年度は主にモーションキャプチャの分析を行い、様々な観点でデータの編集を行なった。コロナの影響から生じた研究の遅れがあったため、2023年度についても1年間の研究期間の延長を決断し た。
2024年度については2022年度,2023年度に取得したモーションキャプチャの計測データと合わせて、能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた舞踊動作時の脳活動分析を行い、この2年間の遅れが出ている分についての研究をすすめ、熟練者特有に見られる体幹部の動作的特徴と心的特徴を、 生体工学と神経科学の観点から解明する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度、2021年度、2022年度の3年間を通してコロナ禍であったため、接触を避けることのできない本格的な計測を行うことが難しい状況であった。特に本研究の対象とする分野である日本舞踊の業界は、若手であっても日常的に高齢の先輩方との接触が多い業界であるため、他の業界以上に感染に気を使う必要があっ た。 そのため、当初想定していた計画に対してなかなか実験を行うことが難しい状況にあった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍でなかなか思うように行うことのできなかった計測実験を行う。
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