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楽器奏者に生じる筋骨格系障害の実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 20K12895
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分01070:芸術実践論関連
研究機関東京医科大学

研究代表者

永井 太朗  東京医科大学, 医学部, 助教 (20836192)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
キーワード舞台医学 / 音楽家の手 / PRMD
研究開始時の研究の概要

本研究は音楽演奏家に生じる筋骨格系障害を対象とし、演奏家に対してアンケート調査や動体解析を行うことで筋骨格系障害のリスクファクターなどを明らかにするが目的である。背景として演奏家にはover useや演奏姿勢などの影響により生じると思われる多数の筋骨格系障害罹患者がいることが経験的に認知されているが、これを医学的観点から調査した大規模な報告は殆どみられず、楽器毎の障害発生リスクやリスクファクターには明らかでない点が多い。本研究では筋骨格系障害のリスクファクターを明らかにし、最終的には演奏家人生に影響が及ぶような深刻な障害をできる限り減少させる方策を明らかにしたい。

研究実績の概要

2020年度に音楽家に対しアンケート調査を行い、結果の集計、分析を施行した。特にリスクの高いと言われるフルート奏者についての分析を優先して行い、2020年度のヨーロッパ手外科学会での発表を行った。得られた知見としてレベルを問わないと何らかの症状があると答えた有訴者は62.3%でプロフェッショナルでは73.3%、アマチュアでは51.6%であった。2群間での有意な差は認めなかった。有訴者の中で最も症状が多かった部位は手指で肩などが続き上肢への負担が大きいことが示唆された。年齢、経験年数、平均活動時間などの調査項目で有訴者と非有訴者の間での有意な差は平均活動時間のみで認めた。
これらのことから平均活動時間が長い奏者では有意に障害が生じる可能性があると考えられた。またこれまでの報告ではフルート奏者では非対称な演奏姿勢や手指の可動域が広いこと楽器を支える指への負担が大きいことなどが指摘されており我々の調査でも上記によると思われる疼痛が多く見られた。これについては姿勢や楽器などの工夫などで対応していく必要があると考えられた。また有意な差は得られなかったが高いレベルの奏者では障害を生じやすい傾向がありこれは練習時間が長いことに加え精神的なストレスも多くかかることが一因と推察された。今後対象の楽器を増やし、対象数を増やしていくことでさらに精度の高い研究にしていく必要があると考えている。また直接の診察や指導を行うことで改善への方策の知見を蓄積していくことも重要である。

報告書

(1件)
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] プロ演奏家における筋骨格系障害に関する調査2021

    • 著者名/発表者名
      永井太朗
    • 学会等名
      日本リハビリテーション医学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] Upper extremity disorders in flute players2020

    • 著者名/発表者名
      Taro Nagai
    • 学会等名
      FESSH2020
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2022-12-28  

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