研究課題/領域番号 |
20K12900
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 国際ファッション専門職大学 |
研究代表者 |
廣田 緑 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 准教授 (30796298)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | インドネシア現代美術 / コレクティヴ / 協働 / ネットワーク / 東南アジア / 共生 / コラボレーション / 東南アジア現代美術 / インドネシア / 美術家集団 / 現代美術 / 相互扶助 / ソーシャリーエンゲイジドアート / アーティストコレクティヴ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はインドネシアを中心とする東南アジア現代美術の具体的な事例から、現代美術が いかに社会的役割を果たしうるのか/えないのかを明らかにするものである。欧米で生まれた現代美術は1970年代後半、政治的経済的混乱が残るインドネシアの美術家に受容され、民衆を代弁する「インドネシアの現代美術」として発展した。 2015年頃から「ソーシャリー・エンゲイジド・ア ート(社会関与型アート)」と呼ばれ、社会問題や我々の身近に起こる問題に深くコミットするアート実践が、若手美術家を中心に目立ち始めた。本研究は彼ら/彼女らの実践を事例として、現代美術がいかに社会的役割を果たしうるのか/えないのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究はインドネシアを中心とした東南アジア諸国の具体的な事例から、現代美術の実践がどのように社会的な役割を果たしうるのか/えないのかを明らかにするものである。第二次世界大戦後、米国で誕生したcontemporary artは、1970年代インドネシアの美術家らに受容され「民衆の代弁者」という役割のもと、政治批判のできる美術として発展した。 2010年頃から美術家に限らず音楽家、演劇関係者、人類学者など学際的につながった集団が多く登場し、現代美術領域で協働を軸に置いた実践が民衆を取り込んで行われている。本研究はこうした集団の協働的実践に注目し、その役割を参与観察して考察するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は東南アジア諸国における現代美術家集団の実践が、どのように社会的役割を果たしうるのかを明らかにすることが目的である。対象とする美術家集団は昨今「コレクティヴ」と称され、現代美術の領域だけではなく、より人々の日常生活に密接に繋がった空間の中で、社会的問題に向かい合った実践を行っている。 こうした集団は現在、グローバルサウスの国々を含めた世界各国で結成され、ネットワークを広げている。このように比較的新しい動向である美術家集団(コレクティヴ)を研究の対象とした研究はまだ少なく、彼ら/彼女らの社会にコミットした実践からは、学術的に新たな知見をもたらすものとして意義がある。
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