研究課題/領域番号 |
20K12910
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高山 大毅 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00727539)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 荻生徂徠 / 江戸漢詩 / 徂徠学派 / 古文辞学 / 日本漢文学 / 古文辞 / 古文辞派 / 漢文学 / 徂徠学 / 近世日本文学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、徂徠学派などの近世日本の古文辞派の詩について、東アジアの他の地域での古文辞派受容を視野に入れながら検討を進める。①古文辞派文学の選集・注釈の分析とデータベース化、②古文辞派内部の詩風の差異に対する検討、③和歌研究の手法の導入―を研究の三つの柱とする。近代的な文学観からは評価が難しい古文辞派詩の位置付けを再考し、それによって、近世日本文学史・東アジア文学史に新生面を拓きたい。
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研究成果の概要 |
本研究は近世日本の古文辞派の詩を研究し、次のような成果が得られた。1.古文辞派の詩の選集・注釈の分析とデータベース化を行い、『明七才子詩集』の入力データを完成した。2.古文辞派内部の詩風の差異を検討し、徂徠学派の中でも高野蘭亭など一部の詩人のみが使用する詩語の存在が明らかになった。3.和歌研究の手法を導入し、近江の「鏡山」を詠じた詩を通史的に検討した。徂徠学派の「鏡山」を詠んだ詩は、言葉の連想を重視したものであることが明らかになった。古文辞派の言葉の連想を軸とする文学については韓国漢文学会で発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
荻生徂徠及びその門人を中心とする江戸期の古文辞派の漢詩については、従来、千篇一律で魅力に乏しいといった評価が下されることが多かった。本研究は、江戸期の古文辞派が重視した明詩の選集をデータ化し、彼らがどのような詩を模範にし、詠作を行っていたかを丹念に検討した。これによって同じ古文辞派の詩人でも詩風の差異があることが明らかになった。また荻生徂徠らが、李攀龍の詩と和歌の二つに基づいた地名表現を行っていることが分かり、古文辞派の表現技法の魅力を示すことができた。以上のような古文辞派の詩の再評価は、これまでの近世日本文学史理解の図式の変更に繋がるものといえる。
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