研究課題/領域番号 |
20K12974
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
銅堂 恵美子 福岡大学, 人文学部, 准教授 (10760613)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | トニ・モリスン / ウィリアム・フォークナー / 所有 / 人種 / アメリカ文学 / アフリカ系アメリカ文学 / 人種概念 / 財産所有 / 共有 / 共用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、これまで批判的人種理論(Critical Race Theory)の観点から確かな重要性が指摘されてきた「人種(race)」概念と「所有(property)」概念の繋がりを、アメリカ文学研究を通して明らかにすることである。本研究では、アメリカ南部白人男性作家ウィリアム・フォークナーと、アフリカン・アメリカンの女性作家トニ・モリスンという作家の小説に、所有概念と人種イデオロギーの結びつきという構造を見出し、両作家が異なる視点から、「共有」や「共用」を巡る所有概念の再検討を基に、人種概念を再考する可能性を提示していることを実証する。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、学会発表や論文という形での研究実績を残すことは叶わなかったが、トニ・モリスンの後期作品、およびモリスンとフォークナーのインタビューやエッセイ等の小説以外の文献収集・整理と精読を中心に研究を進めた。これまではモリスンとフォークナーの小説を研究対象として考察を進めてきたが、エッセイや伝記等にも目を向けることで、モリスンとフォークナーの人種観についてより深い考察が可能となった。 令和5年度は思ったような研究成果を残すことが叶わなかったため、令和6年度は少しでも研究の遅れを取り戻せるよう取り組みたい。その第一段階として、現在は、国内学会での発表に向けて、研究を進めている所である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和5年度は、文献調査と整理を進めながら、論文執筆に取り組む予定であったが、学会出張や文献調査、精読の作業などを計画通り進めることができなかった。諸事情により、研究を行うことができなかっため、研究に遅れが生じてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は予定していた資料収集や文献整理、精読の作業に遅れが生じてしまった。今年度は最終年度となるため、少しでも研究の遅れを取り戻したい。まずは、精読や文献調査・整理を進め、論文執筆に向けて準備したい。尚、2024年度後半には国内学会での発表が決定しており、その準備も進めていく予定である。
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