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相互行為における身体を活用する参加枠組み創出メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K13006
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関立命館大学 (2021-2023)
早稲田大学 (2020)

研究代表者

城 綾実  立命館大学, 文学部, 准教授 (00709313)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード会話分析 / マルチモダリティ / 隣接ペア / 情報授受 / ジェスチャー / 身体 / 相互行為秩序 / 診療場面 / 科学教育 / 空間 / 関与配分 / 参加枠組み / position and composition / 描写 / 認識性
研究開始時の研究の概要

まず,相互行為研究においてもっとも基本的な単位とされている隣接ペアを中心にデータを集めて分析を進める.隣接ペアの制約関係についての文法や言語形式,社会的規範に着目した研究成果を参考にして,ジェスチャー・身体の相互行為秩序への影響を明らかにする.次に,会話分析の基本方針を採用し,異なる場面・参加者であっても同様の相互行為上の位置・連鎖において同様の現象が見られるか否かを検討する.これらの結果をもとに,相互行為への参加の仕方を方向付ける参加枠組みという観点からジェスチャーや身体使用の方向づけを精緻に記述し,身体を活用する参加枠組みの創出メカニズムを明らかにすることを目指す.

研究実績の概要

先行発話のジェスチャーが後続発話でジェスチャーをすることを制約することはあるのか。従来のジェスチャー研究と社会学や言語学における相互行為研究で明らかにされてきた隣接ペアの制約関係についての知見をもとに、本研究課題では、日常会話、科学コミュニケーション場面、医療診療場面、介護場面、観光場面などの多様な状況や場面の相互行為データをもとに会話分析を用いて、「先行発話が後続発話においてジェスチャーを用いることを方向づけるような参加枠組み」の存在を明らかにし、ジェスチャーをはじめとするさまざまな身体的ふるまいを活用する参加枠組みの創出メカニズムに迫ることを目的とする。
2023(令和5)年度の成果は次の通りである。
日常会話や少し実験的な課題遂行型対話を対象とした研究成果を、オーストラリアのブリスベンで開催された国際会話分析学会(the International Conference on Conversation Analysis; ICCA2013)において、“Some gestures to initiate sequential environments for gesturing: Focusing on information-seeking sequences and formulating”というタイトルで口頭発表を行った。また、総合診療場面の医師と患者のジェスチャーについて、ジェスチャーを用いることを方向づけるような連鎖的環境が生じる可能性について検討を始めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

分析補助作業者を2名雇うことができ、これまで遅れていた分析補助作業を進めることができたので、分析も進めることができた。

今後の研究の推進方策

令和5年度後半に日本の学術雑誌に投稿した、科学教育を対象としたものについて論文が現在査読中である。掲載を目指して作業しつつ、総合診療場面の医師と患者のジェスチャーについて、すでに整理されているデータを、主訴が頭痛やめまいに絞って観察し分析のもとになるコレクションを作成する。研究協力者との月例会議で毎月進捗を報告・データコレクションの説明をすることで、令和6年度末には論文のアウトラインの目処を立てる。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2022 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] コロナ禍における子ども向け科学館での科学教育の継続2022

    • 著者名/発表者名
      石川 奈保子、城 綾実、牧野 遼作、宗政 由桐
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 46 号: Suppl. ページ: 197-200

    • DOI

      10.15077/jjet.S46096

    • ISSN
      1349-8290, 2189-6453
    • 年月日
      2022-12-20
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 可変展示空間における展示物解説時の共通基盤構築2024

    • 著者名/発表者名
      宗政由桐, 楊 潔, 牧野遼作, 城 綾実, 石川奈保子
    • 学会等名
      人間・環境学会第30回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Some gestures to initiate sequential environments for gesturing: Focusing on information-seeking sequences and formulating2024

    • 著者名/発表者名
      Ayami Joh
    • 学会等名
      The 6th International Conference on Conversation Analysis
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 複合的活動の組織化における関与配分の再考―科学教室を例に―2022

    • 著者名/発表者名
      城綾実・牧野遼作・石川奈保子・臼田泰如・山本敦・門田圭祐・楊潔・宗政由桐
    • 学会等名
      第46回社会言語科学会研究大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 相互行為における身体資源2020

    • 著者名/発表者名
      城 綾実
    • 学会等名
      第23回日本語用論学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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