研究課題/領域番号 |
20K13007
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 京都大学 (2021-2023) 九州大学 (2020) |
研究代表者 |
横森 大輔 京都大学, 国際高等教育院, 准教授 (90723990)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 聞き手行動 / 会話コーパス / 日英対照 / 会話分析 / 相互行為言語学 / 先取り完了 / プロソディ / 延伸 / ターンフォーマット |
研究開始時の研究の概要 |
ある話し手が何らかの発話を産出すると、それを聞いた別の会話参与者が様々なかたちで反応を示す。そのような「聞き手行動」には、各言語に特定的な聞き手行動もあれば、言語の違いによらない聞き手行動もある。本研究では、日本語と英語という2言語の電話会話コーパスを会話分析の手法で分析することで、様々な「聞き手行動」が、それぞれどのような相互行為上の機能を果たしているのか、そしてそれらの機能が用いられている言語形式の特徴をどのように反映しているのか、体系的な記述を行うことで、人間の言語コミュニケーションの実態の解明に寄与する。
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研究実績の概要 |
・Journal of Japanese Linguistics誌での採択が前年度に決定していた、「問題がある状況について述べる発話」における「~けど」で終わるフォーマットを義務論的含意(deontic implication)の観点から考察した論文が正式公開された。 ・会話における先取り完了現象のうち、後行話者が「語の途中の形態素」から発話を開始する現象について分析を進め、2023年7月に開催された第18回国際語用論学会のパネルセッションにて口頭発表を行った。その後、パネルオーガナイザーからのフィードバックに基づいて理論面・分析面の再検討を行い、論文執筆の準備を進めた。また、述語に後続するモダリティ要素「かも(しれない)」「らしい」「みたい」「っぽい」による先取り完了の会話事例をさらに収集し、コレクションを拡大した。 ・下降調イントネーションで産出された英語のreallyと日本語の「ほんと」の共通点と相違点についての分析を取りまとめ、2023年7月に開催された第6回国際会話分析学会のパネルセッションにて口頭発表を行った。英語のreallyについては、上昇調と下降調というイントネーションの違いと対応した会話における働きの違いの分析を比較した論考を、大津隆広(編)『データを用いたことばとコミュニケーション研究の手法』(ひつじ書房)の中の一章としてにて発表した。 ・文節末延伸の韻律的バリエーションとその相互行為的基盤について、単一事例分析による試論をとりまとめ、定延利之ほか(編)『流暢性と非流暢性』(ひつじ書房)の中の一章として発表した。 ・日本認知言語学会第24回大会にて、用法基盤言語学への相互行為的アプローチをテーマとするをワークショップを開催し、「けど」中断節構文による肯定的評価についての分析を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度単年で見れば一定の成果を上げることができたが、2020年度以降しばらくコロナ禍による学術集会の中止やオンライン化のために研究推進が予定通りに進まなかったことや、2021年度の勤務先変更によって予定外の多忙さがあったことにより、プロジェクト全体としては当初の計画よりはやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
1年間の延長を受け、これまでの成果のとりまとめ(執筆および書籍刊行)に注力する。
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