研究課題/領域番号 |
20K13015
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2021-2022) 同志社大学 (2020) |
研究代表者 |
奥野 晶子 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (70848944)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | こども / 言語発達 / 視線計測 / バイリンガル / 文章産出 / 注意 / 自動詞・他動詞 / 幼児 / 形式ー意味マッピング |
研究開始時の研究の概要 |
我々が使う「ことば」によって、世界の見え方や考え方は違うのだろうか?これまで自身の研究で、こどもの言語発達の段階によって、出来事を表現・描写する方法が異なることが明らかにされた。それでは実際に情報に注意を向ける先が異なればそれと対応して言語表現も異なるのか?また言語表現の解釈によって向ける注意の先が異なるのかは? これらを解明するため、言語による短い出来事の描写をしてもらう際、どこに注意を向けているかをみるため視線計測を同時に行う。また調査対象者は、言語や認知機能が十分に発達していない幼児も対象に入れることで、そのメカニズムを明らかにし、この問いに一つの回答を提出する。
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研究実績の概要 |
本研究は、文章産出課題と視線計測を用いながら、言語が認知プロセスに影響を与えるメカニズム及び、認知が言語に与えるメカニズムの解明を目的とする。 その方法として、3,5歳のこどもを対象に、短い出来事を描いた絵を見たとき、どこに注目してどのようにそれを表現するのかを調査する。 2022年度はロナ感染対策を行いながら、現在所属するラボのプロジェクトの調査が複数行われており、自身が予定していた調査を実施するのは困難であった。そのため本年度ではこれまで取得したデータを見直し、行為者・被行為者に注意を向けているか、またその際どのような動詞を用いて説明しているのかについて別の視点で現在解析中である。 また、別のプロジェクトの課題ではあるものの、アイトラッカーとソフトウェアを用いて、実際に母親の発話と乳児の視線計測を行う調査を実施した。本年度はより効率的に質の良い視線や発話を得るため視線計測や解析の手法を学び、また発話に対してどのようにコーディングを行うか準備を進めた。この調査でもどこに“注意”をむけるのかということに着目している点で共通点があり、自身の調査でも応用し実験計画を見直した。2023年ラボで自身が調査を実施した研究で、感情を表出している人物たちが簡単な動作を行っている絵を用いて、乳児と母親の発話をみる内容のものがあったため、残り少ない期間で自身の調査を行うに当たり、こちらで得たデータをふまえ、コーディング方法を取り入れながら、幼児に対して同じ手法で実験を行い、解析していくことも検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本調査はお子様に実験室まで来ていただき、対面で実験者とやりとりしながらの調査である。所属するラボのプロジェクト遂行のために対面での調査が再開されたものの、コロナの感染症対策を行った状態での調査を実施する必要があり、対象者の方々にお越し頂いて自身の調査をすることは困難であったため、自身の本来予定した調査は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
この課題では、人が簡単な動作 (e.g. 鍵を落とす 、ドアの開閉)を行う短いビデオクリップを実験参加者に見てもらう。この出来事を描写してもらった際の文章タイプ、行為者・被行為者の描写頻度などを分析する。それと同時に、文章産出前後に、行為者・被行為者への注視時間や、注視回数と順序を調べる。 コロナ感染対策を行いながら、現在所属するラボのプロジェクトの調査が複数行われており、自身が予定していた調査を実施するのは困難であった。そのため本年度ではこれまで取得したデータを見直し、行為者・被行為者に注意を向けているか、またその際どのような動詞を用いて説明しているのかについて別の視点で現在解析中である。 また、ラボの別のプロジェクトで実際に母親の発話と乳児の視線計測を行う調査を実施した。この調査ではビデオクリップではなく、感情を表出している人物たちが簡単な動作を行っている絵を用いている。こちらの調査でも視線を計測し、注意や発話の解析を行っている。残り少ない期間で自身の予定していた調査全てを行うことは難しいと考えられるため、 来年度はこちらで得たデータをふまえ、コーディング方法を取り入れながら、幼児に対して同じ手法で実験を行い、解析していくことも検討している。
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