研究課題/領域番号 |
20K13027
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大辺 理恵 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 講師 (80648949)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 法助動詞の多義的意味の歴史的変遷 / ムード(法)と法助動詞の関係性 / モダリティを表す言語形式 / 法助動詞を含む例文収集 / 法助動詞の多義性の分析 / 歴史言語学 / デンマーク語 / 法助動詞 / 文法化 / 主体化 |
研究開始時の研究の概要 |
(1) 現代デンマーク語における法助動詞の多義性という共時的な現象について、法助動詞の意味そしてその意味体系の歴史的変遷という通時的な視点を含む説明モデルを構築する。 (2) 1500年頃から1750年頃のデンマーク語において、現存するコーパスを使い、主に「フィクション」から例文を収集し、多様なコンテクスト・会話文における法助動詞の用法・意味を調査・分析し、当時の法助動詞の多義性またその意味体系を解明する。 (3) 意味上の変化と文脈上・統語上の制約との相関性に注目し、文法化や主体化という説明モデルがデンマーク語の法助動詞が多義的になっていく過程の説明として有効であることを実証する。
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研究実績の概要 |
2022年3月には、2021年10月に「Selskab for Oestnordisk Filologi(東ノルド諸語文献学学会)」にて行なった研究発表「Wilia (Ville)s semantiske tilstand i gammeldansk(中世デンマーク語におけるvilleの意味について)」を下敷きとした学術論文を執筆、同学会へ投稿した。その後7月になり、査読者2名から同論文へのコメントがあり、論文に加筆・修正を加えたのち、9月中に論文の再提出を行なった。その際には、デンマーク人研究者Lars Heltoft氏(コペンハーゲン大学・教授)とも論文テーマについて議論をし、大変有益なコメントをいただいた。また9月には、Muriel Norde氏(フンボルト大学・教授)、Phil Beier氏(フンボルト大学・博士後期課程)、Kevin Muller氏(チューリッヒ大学・ポスドク)とともに、「Expressions of modality in Germanic:Competition and change(ゲルマン諸語におけるモダリティを表す形式:競合と変化)」というタイトルのワークショップをハイブリッド形式で開催した。このワークショップでは7名の発表者による発表が行なわれ、モダリティを表す形式として法助動詞という特別なグループの動詞を持つゲルマン諸語ならではの問題に加えて、物事の蓋然性もしくは話者の心的態度を表すそのほかの形式についても盛んに議論がなされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度以降の新型コロナウイルス感染状況を原因とするエフォート率の教育への大幅なシフトへの影響がまだ尾を引いている。また、自身が所属する研究室メンバー(常勤)の疾病による休職に伴い、学務・教務関連の業務に想定以上の時間を割く結果となった。また、コロナ感染状況による海外出張への難しさも伴い、本国における研究者との交流もできない状態が続いている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年5月になり、2022年9月に再提出していた論文に対する最終のコメントがなされ、同論文については、2023年中にSelskab for oestnoridisk filologi(東ノルド諸語文献学学会)から出版される論文集に掲載の予定である。また、2023年10月にデンマークにて開催されるGrammatiknetvaerksmoedet(デンマーク文法学会)での発表を予定している。さらに、2024年3月を目処に、Danske Studier(デンマーク語学)という学術誌に本科研における成果を発表するための論文の投稿を予定している。
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