研究課題/領域番号 |
20K13044
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
黄 孝善 東北大学, 文学研究科, 専門研究員 (80828848)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 江戸語終助詞 / 複合助詞 / 承接 / 体系 / 対話調整 / 江戸語 / 終助詞 / 意味 |
研究開始時の研究の概要 |
江戸語終助詞は、一定の体系(A類「か、わ、ぞ、ぜ」・B類「や、よ、い、さ、な」・C類「の、ね、え、す」)を持って、複合的に用いられる時はA→B→Cの順に承接する(階層性を持つ体系)。また、終助詞は対話のなかで現れる。しかし、なぜこのような体系を持って対話に現れるかは不明瞭である。終助詞はそれぞれ意味がある。その意味が体系と対話に関係があると思われる。そこで本研究は意味・体系・対話の関係を明らかにすることを目的にする。
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研究成果の概要 |
対話で用いられる終助詞は近世江戸語にもある。これらの終助詞は単独に用いられるものもあるが、複合的に用いられるものもある。また、このような終助詞は複合的に用いられる際には順番による承接が見られる。つまり、一定の体系があると言える。しかし、なせ近世江戸語の終助詞が複合的に用いられる際に順番によって承接しているかについては明らかにされていない。終助詞はそれぞれの自分の固有の意味を持っていると思われる。そこで、本研究では、終助詞が承接する際に一定の体系を成している理由が終助詞が持つそれぞれの基本の意味が関係している思って、終助詞の承接順による体系とそれぞれの終助詞が持つ基本意味との関係を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、文末に用いられている江戸語の終助詞が相互承接する際に承接順による一定の体系があるが、その承接順の体系と終助詞が持つそれぞれの意味との関係を明らかにした。また、承接順による江戸語の終助詞の体系を終助詞が持つ基本的な意味関係から検討を行い、江戸語終助詞の体系を一部修正を行ったものである。このように江戸語終助詞の体系を明らかにしようとする研究は日本語史にみられないもので、研究史上重要な位置を示す。また、現代語の終助詞の研究にも役に立つものであると思われる。
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