研究課題/領域番号 |
20K13050
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
蛭沼 芽衣 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (20807177)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 訓点資料 / データベース / 訓点資料データベース / Excelマクロ / 訓読 / 情報化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、訓点資料本文データベースのためのシステムづくりと、検索システムの開発を目指すものである。本研究では、これまでの研究において作成した入力用システムを用いて、試験用データベースを作成し、より多角的な研究に耐えうるデータの検討と、訓点資料に含まれる膨大な量の「情報」を、できるだけ効率的にデータ化できるような入力方法を模索していく。また、さまざまな角度からの研究に資することのできるような検索システムを作成する。どのような検索項目を設定すべきか、データベースの用途の可能性を探りながら、多様な研究手法に対応できる検索方法を考えていく。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、訓点資料本文データベースを作成するための基礎的研究および入力のためのシステムを構築していくことである。訓点資料のもつ膨大な情報を、いかに効率よく、また利便性の高い形でデータ化していけるかを検討するものである。 本研究では、入力用のフォームを作成し、一方でデータの元となる資料のテキスト化を行い、実際に訓点資料のデータベースを作成しながら、入力システムやデータ内容の調整をしていった。実際の資料を見ながら作成した、データベースの構造とつき比べていったことで、データ化した点図にない点の処理や、別筆による点の扱いなど、さらに検討するべき課題があることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
訓点資料は、上代末から中古~中世前期にかけてさかんにおこなわれた、漢文訓読の成果である。後世の写本でしか伝わっていない和文資料にくらべ、加点時の原本が残っているため、当時の言葉としての信頼性が高い。現存資料の点数も膨大で、内容的にも、語彙、語法、字音声調やアクセント、統語構造、仮名字体の変遷など、多種多様な情報をそなえた資料群であるといえる。しかし、調査や解読が難しく、ほとんどデータ化されていないため、現在の日本語研究に充分活用されているとはいいがたい。本研究でデータベース化の方針を立てることによって、訓点データベースが作成できれば、新たな研究可能性が開けると予想される。
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