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語形成の変化に着目した日本語形容詞の歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13059
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02070:日本語学関連
研究機関日本女子大学 (2022-2023)
福岡女子短期大学 (2020-2021)

研究代表者

村山 実和子  日本女子大学, 文学部, 講師 (50783586)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード語形成 / 語構成 / 形容詞 / 派生 / 複合 / 接尾辞
研究開始時の研究の概要

本研究は形容詞の語形成の歴史において、古代から近代への転換期に大きな変化があったという予測のもと、その実態の解明を目指すものである。中世から近世にかけて、その前後の時代には見られない「形容詞を素材として二次的に形容詞を造語する」方法が盛んに行われていたことに着目し、その実態と衰退の要因を明らかにするために、日本語の主要な造語法である「複合」と「派生」の両面からアプローチを行う。

研究成果の概要

本研究は、特に形容詞を素材とした造語法に注目し、形容詞の語形成が歴史的にどのように行われてきたかの解明を目指すものである。その目的のもと、室町期~江戸期を中心に、形容詞を素材として新たな形容詞を二次的に派生する事例が様々に見られるものの、近代以降はその型の多くが衰退する傾向にあることを示した。
また、形容詞を素材とした造語の周辺として、(1)形容詞の連接(「細く(て)長い」のように、並列関係にある複合形容詞と表現内容が重なるようなもの)の史的変遷、(2)形容詞派生動詞の自他対応(「高まる/高める」のような自他対応関係にあるもの)の成立の経緯についての研究も行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、既存の形容詞を素材として二次的に形容詞を派生する造語として、「いまいましい>いまいま【わしい】」のように接尾辞を付加するもの、「【わる】甘い」「【わる】長い」(いずれもその形容詞の程度が過度であることを表す)のように「ワル(悪)」を構成要素とするものなどの事例を報告し、そのような造語法が特に室町期~江戸期にかけて見られるものであることを示した。日本語における造語の歴史上、当該時期に注目する必要があることを示したこと、形容詞を複数用いて何らかの表現を行う際に、どのような方策があり得たか(そこに時代差や傾向があるか)を問題提起したことに本研究の学術的意義がある。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 『日本語歴史コーパス』に見る形容詞の連接2023

    • 著者名/発表者名
      村山実和子
    • 雑誌名

      コーパスによる日本語史研究 近世編

      巻: - ページ: 57-75

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 中世後期における「レ系指示詞+ヤウ(様)」2022

    • 著者名/発表者名
      村山実和子
    • 雑誌名

      国語国文

      巻: 91(12) ページ: 15-28

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「ワル(悪)+形容詞」の消長―形容詞語形成の観点から―2021

    • 著者名/発表者名
      村山実和子
    • 雑誌名

      筑紫語学論叢Ⅲ―日本語の構造と変化―

      巻: - ページ: 179-198

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 形容詞語幹を語基とする動詞の自他対応関係の歴史2024

    • 著者名/発表者名
      村山実和子
    • 学会等名
      第298回筑紫日本語研究会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 形容詞の語形成史 ―中世・近世を中心に―2021

    • 著者名/発表者名
      村山実和子
    • 学会等名
      九州大学国語国文学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] The Tendency in the Appearance of Fusion in Early Modern Japanese2021

    • 著者名/発表者名
      Miwako Murayama
    • 学会等名
      EAJS2020 16th International Conference of the European Association for Japanese Studies
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 歴史コーパスに見る形容詞の連接2020

    • 著者名/発表者名
      村山実和子
    • 学会等名
      「通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開」 通時コーパス活用班 近世グループオンライン研究発表会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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