研究課題/領域番号 |
20K13063
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 島根大学 (2023) 呉工業高等専門学校 (2020-2022) |
研究代表者 |
周 躍 島根大学, 学術研究院教育研究推進学系, 准教授 (80848549)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | lexicon / Chaucer / adjectives / チョーサー / 形容詞 / レキシコン / 検索ツール / 多用途検索ツール / 韻律分析 / データベース / 語彙 |
研究開始時の研究の概要 |
チョーサー作品の電子化は近年の国際的な研究動向であるが、語義に特化した先行研究がまだ少ない上、ほとんどが「定義→用例」式であり、複数の意味がある場合に各用例がそれぞれどの意味項目にあてはまるかについては、分かりにくいことが多い。そのため、本研究は従来とは異なる「用例→定義」式を導入し、Canterbury Talesの韻文作品及びTroilus and Criseydeの形容詞を電子化し、全ユーザーに公開する検索ツールを構築する。このツールが完成すれば、定義候補の他、原典や韻律などの外的要素および話者、話す相手などの内的要素も同時に確認でき、チョーサー研究に大いに役立つことが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究はチョーサーの単語を調べるための多用途検索ツールを構築している。主な成果物は誰でも無料にアクセスできるデータベース(https://chaucerlex.com)である。ウェブサイトには2,345個の形容詞を収録しており、提供する総データは120万ワードを超えた。また、直近12ヵ月は1万件以上の閲覧数を記録している。 データベースの構築という性質もあり、論文等の成果物にはつながりにくいが、期間中は、国際学会を含めた5件の口頭発表をし、本ツールを積極的に発信してきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「中期英語」で書かれたチョーサーの作品は、難読で難解であるため、敬遠される傾向にあり、日本国内においても、研究人口が減少している。無料でアクセスできるこの検索ツールを使えば、瞬時に20種類以上の情報を入手することができ、手間を省くことはもちろん、原典など専門的な情報も確認できるので、作品への理解が深まる。 このように、本ツールは、チョーサー研究のハードルを下げ、より多くの非英語母語話者をチョーサーの世界へ案内する重要な意義がある。
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