研究課題/領域番号 |
20K13077
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
末繁 美和 岡山大学, 教育推進機構, 准教授 (60638998)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | タンデム学習 / 日本語教員養成 / 日本語教育人材に求められる資質・能力 / 外国語相互作用分析システム / 授業分析 / 直接的・間接的行動 / デザイン実験 / 日本語教育実習 / 資質・技能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、デザイン実験の手法を用いて、タンデム学習を取り入れた日本語教員養成プログラムのデザインを提案する。具体的には、(1)日本語教育人材に求められる資質・技能の習得モデルの構築、(2)日本語教育人材としての資質・技能習得のためのタンデム学習のデザイン構築、(3)タンデム学習の実践・効果測定・デザインの再構築を行う。デザイン実験のサイクルに基づき、実践とデザインの再構築を繰り返し、より強力なデザインを導き出す。
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研究成果の概要 |
本研究では,タンデム学習を取り入れた日本語教員養成プログラムのデザインを構築することを目的としたものである。具体的には,(1)日本語教育人材に求められる資質・技能の習得における課題の検討,(2)日本語教育人材としての資質・技能習得のためのタンデム学習のデザイン構築,(3)日本語教員養成課程履修生を対象としたタンデム学習の実践・効果測定を行った。外国語相互作用分析システムを用いた日本語授業分析により,タンデム学習が,日本語教員養成課程履修生の日本語授業に与える影響について検討した結果,タンデムを経験することで教室内のインターアクション増加に繋がる教授行動が促進される可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンデム学習に関する研究においては,これまで「互恵性」「学習者オートノミー」に関する研究が中心であったが,本研究において,教授者と学習者,双方の立場を経験することができるというタンデムの特徴に着目し,日本語教育人材に求められる資質・能力の習得に部分的に有効であることを示したことは、学術的意義があると考える。また,日本語教員養成課程履修生を対象としたタンデムを組み込んだ新たな養成プログラムの実践およびその効果を示したことは,実践力のある日本語教育人材の育成が急務となっている現状を踏まえると、社会的な意義があると考える。
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