研究課題/領域番号 |
20K13082
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
|
研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
田川 麻央 明海大学, 外国語学部, 講師 (50735363)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 複数テキスト / 日本語学習者 / 読解 / 日本語教育 / 中級 / 複数の文章 / 要約活動 / 読む素材 / 読解教育 |
研究開始時の研究の概要 |
日本語の読解教育では、複数の文章を読む技術はあまり教えられていない。複数の文章を読むことは議論を組み立てたり自らの意見を主張したりする場面に多いが、そのために必要な資料をどう読み進めているかは学習者自身に任せられていることが多いためである。本研究では、複数の文章を読む際に学習者はどのような読解技術を使っているのかという日本語学習者における複数の文章の読解過程を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は日本語学習者が日常生活でどのようなトピックのテキストを読んでいるか、複数のテキストを読む過程と理解の特徴は何か、教育的介入によって複数テキストの学習が深まるかを明らかにすることである。調査の結果、外国語環境の学習者よりも第二言語環境の学習者は生活・学習に関わる素材を中心に読んでいること、学習環境にかかわらず能動的に複数テキストを読んでいることがわかった。また、中級学習者はテキスト間を関係づけていく余裕が読む過程ではあまりなく、読後課題を行う際に情報を整理し、再構成していることが明らかとなった。要約作成を目的に複数テキストを読むことで読みの理解が深まった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、日本語学習者が日常生活でどのようなトピックのテキストを読んでいるか、複数のテキストを読む過程と理解の特徴は何か、教育的介入によって複数テキストの学習が深まるかについて明らかにすることができた。これらの研究で得られた知見は、『日本語学習者の実生活における複数テキスト読みの実態』『複数テキストを読む過程と要約作成-中級日本語学習者を対象に―』『要約活動が日本語学習者の複数テキスト理解に及ぼす影響』という論文にまとめ発表できたことから、日本語教育の現場で読解を指導する実践者の一助になったと考えられる。
|