研究課題/領域番号 |
20K13084
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
|
研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
高橋 亘 神田外語大学, 留学生別科, 講師 (60823193)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 日本語多読 / 多読活動支援者 / 日本語教育 / 長期的な活動支援 / マニュアル / 自律的教室外多読 / 日本語多読の4つのルール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近年発展の目覚ましい日本語多読活動における支援者の長期的な成長を分析し、活動をより円滑に、効果的にかつ長期的な活動運営を行うための支援者用マニュアルを開発するものである。 これまでの研究に加え、1)長期的な視点から見た縦断的調査、2)支援者としての成長、3)支援者が長期的な視点で活動運営を行う際に必要な指導方法の開発等、新たな分析が必要となった。 そこで、調査分析をもとに、多読活動支援者が注意すべき事項、そして長期的に活動運営を行っていく上での指導方法等を提言する。また、支援者による長期的な活動運営を目指し、より効果的な日本語多読活動支援者マニュアルを開発する。
|
研究実績の概要 |
本研究は、近年発展の目覚ましい日本語多読活動における支援者の長期的な成長を分析し、活動をより円滑に、効果的にかつ長期的な活動運営を行うための支援者用マニュアルを開発するものである。日本語多読活動支援者がどのように活動を通して成長していくかを明らかにし、多読活動支援者が注意すべき事項、そして長期的に活動運営を行っていく上での支援方法を明らかにする。また、分析結果をもとに、支援者による長期的な活動運営を行うにあたり、効果的な方法を提言する。 令和4年度は、以下のことを実施した。①以前から実施している日本語学習者の多読継続に関するインタビュー調査を実施した。引き続き、その後の多読実施状況を聞き取り、コロナ禍前後の多読実施状況や、図書の入手方法の変化に迫った。その上で、社会的要因や協力者個々人の背景の変化による日本語多読実施の変容について分析を行い、学習者・支援者に対する示唆を探った。②先行研究の成果をもとに、長期的に日本語多読支援を実施している支援者に対するインタビュー調査方法と分析方法を決定した。③昨年度行った研究発表(日本語多読支援者の役割や、オンラインで実施されている授業外の多読クラブ支援に関するもの)の予稿集が1本公開された。また中国における2学期にわたる短時間多読活動に関する研究結果を1件共同で発表した。発表では、15分程度の短時間多読活動を継続的に行った学習者は、授業外における自律的な読み習慣を形成しうる可能性や、多読を経験するに従い学習者が採る読み方が変化しうる可能性を示唆した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究課題を遂行する上での新たな視点である短時間多読・多聴に関する調査結果を報告することはできた。しかし、従来の研究課題であった長期的に日本語多読支援を実施中の支援者に対するインタビュー調査に関しては、調査方法や分析方法の見直しに時間を要してしまった。
|
今後の研究の推進方策 |
コロナ禍により調査方法や分析方法の見直しが求められていた支援者に対する調査に関しては、長期的に日本語多読支援を継続している支援者に焦点を当ててインタビュー調査を実施する。特に、支援者が長期的に日本語多読支援を続けている理由を明らかにする。 また、日本語多読支援を長期的に実施中の支援者、及び日本語多読を長期的に実践中の日本語学習者に対してインタビュー調査を実施する。各々のケーススタディーとして、これまで調査協力者がどのように長期的に日本語多読支援や多読実践を行ってきたのかを明らかにした上で、長期的な日本語多読支援に必要な事項について整理する。 さらに、本研究課題で得られた知見を広く公開するために、ラジオ番組を開始する。番組音声はホームページでアーカイブ化し、より多くの方の耳に届くようにする。
|