研究課題/領域番号 |
20K13092
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
任 ジェヒ 立教大学, 日本語教育センター, 教育講師 (90824136)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バリエーション / ことばの多様性 / 使い分け / 理解 / 日本語学習者 / 実態調査 / 意識調査 / 困難点調査 / スタイル / 日本語教育 / 言語生活 |
研究開始時の研究の概要 |
日本語学習者の一層の多様化が見込まれる中、表現、理解すべきことばの多様性をいかに扱うかは重要な課題である。ことばの多様性は「バリエーション」の問題として言語教育の普遍的課題とされてきた。しかし、学習者の多様化が考慮されず、言語研究の成果をそのまま移行することが多かったことから、バリエーションの何をどのように扱うべきかが明確でないという指摘がある。この課題を受け、本研究では日本語学習者の多様な言語生活・学習環境に対応できるバリエーション教育は何を学習項目として取り上げるべきかを追究する。そして、学習者の多様な社会参加に役立つ日本語教育の具体的かつ新たな在り方の提案を最終目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は日本語学習者のさらなる多様化に備え、さまざまな言語生活、学習環境に対応できるバリエーション教育とは何かを追究するものである。その具体的な方法として、1)学習環境別学習ニーズの把握、2)学習ニーズの高い場面における言語形式の使い分けの実態把握、3)学習者の使用意識及び困難点の把握、4)学習環境間の共通性と個別性の分析を通した学習項目の明確化、の4点を計画した。2020年度から2022年度まで、ステップ2)と3)の課題に向け、留学生の言語生活、学習環境を対象にケーススタディを行った。具体的に、2020年度は留学生におけるバリエーションの「産出」に、2021年度と2022年度は留学生におけるバリエーションの「理解」に注目し、日本語の使い分けに関する実態調査と意識調査を実施し、その成果の一部を論文にまとめ、発表した。2022年度に発表した論文は以下の通りである。 任ジェヒ(2023)「日本語学習者におけるバリエーションの理解-人称詞のスタイル切り替えに対する理解を例に-」『日本語・日本語教育』6、39-57.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は、産前産後休暇や調査協力者(外国人)に対する入国制限措置により、調査を計画通り実行することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
日本政府の入国制限の緩和及び解除により、これまで入国できなかった技能実習生などの日本での生活が再開された。したがってこれまで実施できなかった、言語日誌の記録や、個人密着法による自然談話収集も実施可能性が高い。2023年度は、次の点に注意しつつ、留学生以外の日本語学習者の言語生活と言語環境に注目する。特に自然談話収集の場合、調査協力者本人だけでなく、談話参加者全員に許可を得る必要があり、個人情報の保護に関する種々の配慮が求められる。そのため、調査実施前に個人情報の保護に関する説明を協力者全員に口頭及び書面にて行い、談話参加者全員から許可を得た場合のみ、談話収集を行う。また2023年度は、必要に応じてグループインタビュー調査およびフォローアップインタビュー調査を全員から許可を得た上で実施し、言語日誌や自然談話収集では得られなかったデータを確保する予定である。対面での実施が難しいと判断した場合は、Zoomなどのツールを利用した非対面調査を実施する。最終的には、言語日誌、自然談話収集、インタビュー調査の3つの調査によって収集されたデータを用いて、日本語学習者の様々な言語生活におけるバリエーション運用の実態を総合的に考察し、その結果を研究発表及び論文執筆を通して発信していく。
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