研究課題/領域番号 |
20K13097
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
塩入 すみ 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (60411039)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 外国人技能実習生 / 日本語教育 / 異文化間教育 / 外国人散在地域 / 言語環境 / 学習支援 / 派遣型支援 / 大学生 / 支援制度 / 言語サポート / 共生 / SNS / 異文化コミュニケーション / 異文化経験 / 技能実習生 / 散在地域 / 学修支援 |
研究開始時の研究の概要 |
熊本県のような外国人散財地域では量的な調査が困難であるばかりでなく、インタビュー等の質的調査では日本人と研修生双方の固定的意識が壁になることが、筆者による2018年度の調査(JSPS科研費JP18K12437)で明らかになった。それと同時に、実習生の言語環境改善と学習支援に知恵を絞る事業者や関係団体の存在も明らかになっている。本研究はこの調査を発展させ、熊本県内の実習生を取り巻く言語環境の実態について協力者(市民支援団体、監理団体、関係企業等)の継続的な協力を得て明らかにすると同時に、「大学生による派遣型学習支援」といった散在型地域のニーズに合った支援を提言、試行し、その有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は外国人散在地域における外国人技能実習生の言語環境の実態調査と、大学生による効果的な派遣型学習支援を試みた。筆者の2018年度の調査(JP18K12437)では、実習生とその受入れ事業者の多くは、実習生の言語環境の改善と日本語学習支援を望んでいることがわかった。 本研究は熊本県内の実習生の言語環境の実態について実習生と受入れ事業者を対象に聞き取り調査を行い、特にコミュニケーション上の問題を明らかにした。また、散在型地域のニーズに合わせ、SNSを主とした支援制度を試行した。その結果、実習生、大学生だけでなく周囲の大学生にも効果的な影響があり、地域の人々とも情報共有することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、① 従来の日本語教育における外国人労働者等との共生をめぐる議論が比較的見えやすい分野(介護、地域日本語教室、外国人児童等)から進んでいたのに対し、外国人散在型地域の実習生という一般社会から見えにくい存在に焦点を当てていること、② 2018年度からの継続的な調査により調査対象者(実習生・受け入れ企業・監理団体)との信頼関係が構築され良質なデータの収集が可能である点である。 社会的意義は、①市民団体、監理団体、企業等との協力関係を活かし、実現性の高い制度を提言していること、②実習生の日本語教育を考える際、若者の文化や周辺地域への適応も含め多面的な環境整備を提言した点である。
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