研究課題/領域番号 |
20K13111
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小橋 さおり 順天堂大学, 国際教養学部, 助教 (40831772)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | スペイン語 / スペイン語教育 / 冠詞 / 英語 / 対照研究 / 外国語習得 / 言語学 / 教授法 / 外国語教育 / 外国語学習 |
研究開始時の研究の概要 |
スペイン語を学ぶ日本人学習者から「冠詞は難しい」という声がよく聞かれる。この研究では、英語の知識がスペイン語冠詞の学習に及ぼす影響に焦点をあて、日本人学習者のためのスペイン語冠詞の効果的な教授法を提案する。研究方法は、スペイン語の冠詞を使った表現に相当する日本語・英語の表現を調べ、それを参考にスペイン語学習者を対象にしたアンケート調査を実施し、どのような場合に間違える傾向にあるのかについて分析する。これらの結果を基に教授法を考案する。
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研究実績の概要 |
本研究の最終目的はスペイン語の冠詞の学習(L3)に英語の知識(L2)が及ぼす影響を明らかにし、日本人学習者へのスペイン語冠詞の効果的な教授法を提案することである。これを達成するために、3つの段階を設定している。令和4年度は、研究の第1段階の「スペイン語・日本語・英語における冠詞に関する対照研究」をすすめ、終わり次第、第2段階の「スペイン語の冠詞選択の際の英語の解明」に入る予定であった。
実際には、令和4年度には第1段階の「スペイン語・日本語・英語における冠詞に関する対照研究」を慎重にすすめることに時間を要した。広く文献を講読して知見を深め、理論の構築と点検を行うことができた。このための文献講読の対象としたのは、スペイン語・英語・日本語の言語に関係する書籍、言語学習・母語獲得のプロセスや教授法についての書籍、スペイン語・英語の冠詞に関する書籍、スペイン語・英語の冠詞に対応する日本語表現(指示詞、所有詞など)をテーマにした書籍である。また、新しい視点を得るために、バイリンガルやバイリンガル教育、ことばと脳科学をテーマにした文献にも目を通した。これらの分野の新しい文献を多く読み、新鮮な感覚で多くを学ぶことができた。 これらに加え、国内・国外の学会に参加をして情報収集を行った。令和4年度には対面で開催する学会が増えたため、言語習得やスペイン語学の専門家と直接意見交換をすることができ、大変有益なご助言をいただいた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和3年度に産前産後の休暇および育児休業の取得をして研究を中断し、令和4年4月に職場復帰を果たした。令和4年度は教育・研究・育児のバランスをとるのが難しく、研究計画調書どおりに研究を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度には、第1段階の研究結果をふまえて、第2段階の「スペイン語の冠詞選択の際の英語の解明」へ着手する。研究方法としては、アンケート調査を予定している。アンケートは、倫理審査委員会による承認を得てから実施することとする。
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