研究課題/領域番号 |
20K13114
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東京都市大学 (2021-2023) 東京電機大学 (2020) |
研究代表者 |
中條 純子 東京都市大学, 共通教育部, 准教授 (10640295)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 英語教育 / 第二言語習得 / 発音 / 教材開発 / 音声認識 / 情意面 / 英語発音 |
研究開始時の研究の概要 |
英語習得における音声面の重要性は広く認知されている。しかし、カリキュラムや教授法、教材は未発達である。この状況に対し申請者は、2010年~2015年に日本語母語話者の大学生を対象に、学習者の情意面に有効な英語発音教材開発のためのインストラクショナルデザイン(ID)を行った。 本研究では、このIDで得られた知見を応用し、さらに教材の導入利便性と学習効果を高めるための教材開発を行う。そして、開発教材の導入を通し、英語音声習得における学習者の情意面の変容過程とその特徴を解明する。教材の提示と音声習得過程の解明により、日本人英語学習者の英語口頭コミュニケーション能力獲得と英語使用への向上的変容を目指す。
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研究成果の概要 |
学習者の発音技能向上の評価方法の確立と教材開発のための要件抽出が本研究の主眼であった。学習者の発音技能向上の評価に音声認識法を導入しその効果を検証した。そして得られた知見を具体的な教材集として提示することを追究した。本研究の成果の一部は『音声認識で学べる英語発音学習帳』(2024年3月・ひつじ書房)として出版された。本書により、自動音声機能を活用し、判定結果を逐次書き込みをしながら到達を自己分析し、オンライン上の音声と動画も合わせて自律学習を進めるシステムを提示できた。これは自律した学習者を育成する教材システムの一典型の提示であり、従来の英語教育にはない、新しい形式の英語発音教材の提示である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主な学術的意義は、これまで英語発音教育で研究対象とされてこなかった英語発音教育の基軸としてのセルフモニター技術とセルフ・リペアの技術を、学習者が自動音声認識を用い、自律的に記録をとる方法により身に付けることが可能であることを実証的に明らかにしたことである。そして、得られた知見をベースとし、具体的に発音練習教材として提示できた。開発教材は、小学生・中学生・高校生・大学生と校種を問わず、学習者への明示的かつ効果的な音声指導法と教材のモデル提示、そして日本人の英語口頭コミュニケーション能力の向上をもたらす上で有力な一助となるものであり、社会的意義がある。
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