研究課題/領域番号 |
20K13125
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 龍谷大学 (2021-2023) 姫路獨協大学 (2020) |
研究代表者 |
山岡 華菜子 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (40726121)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 英語教育 / 動機づけ / リメディアル教育 / 複雑性理論 / 変化点分析 / 英語リメディアル教育 |
研究開始時の研究の概要 |
少子化や入学試験の多様化により、現在日本の多くの大学で学力の低い大学生が増加している。これらの学習者への教育はリメディアル教育と呼ばれ、彼らは学力だけではなく、多くの場合学習に対する動機づけも非常に低い。そこで、本研究では英語リメディアル学習者の動機づけを調査対象とし、その変化のプロセスに注目する。理論的枠組みとして、複雑性理論を用いる。複雑性理論では従来の枠組みでは説明しきれなかった発達の複雑な側面に焦点を当てることができる。そこから得られた結果をもとに英語リメディアル学習者を理解し、より良いリメディアル教育や支援、今後の日本の大学における英語教育に対し提案を行う。
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研究実績の概要 |
日本人大学生の英語リメディアル学習者(大学に入学したにも関わらず中学校や高等学校の知識を習得できていない学生)を対象とし、授業内における動機づけの変化を探った。 本研究では次の3つの研究目的がある。1)英語リメディアル学習者の動機付けパターンにはどのようなものがあるか。2)Yamaoka(2019)で仮定された動機づけの発達パターンと同様のケースはみられるか。3)結果に基づいてどのような教育的示唆が得られるか。 これらの目的を踏まえ、昨年度得られた1)と2)の結果を踏まえ、3)の結果を研究成果として以下に記す。15名の大学1年生が必修の英語授業を週に1回4か月間、合計15週受講し、毎週授業終わりに動機付けを測る質問紙に答えた。彼らの英語力は実用英語技能検定(英検)の4級から5級に該当し、英語リメディアル学習者といえる。 得られたデータを複雑性理論によって質的に分析した。複雑性理論を用いることにより、ある特定の結果に至った過程に焦点を当てることができる。その結果、データは大きく3パターンの特徴的な変化の過程に分類でき、その特徴をそれぞれ明確に表している合計5名のケースを詳細に記述した。分析の結果、「動機づけが低い状態で不安定に変動」「動機づけが低い状態でやや不安定に変動」「動機づけが高い状態で不安定に変動」の3つの視点から教育的示唆が得られた。例えば、「動機づけが低い状態で不安定に変動」する場合は、教員は一方向的な教授法ではなく 双方向的なアプローチをとり、またタスクは実際の学習者のレベルよりもやや低いレベルのものを使用することが効果的であると結論付けられた。 上記の内容を論文として執筆し、2023年下旬に国際誌に投稿を行い、現在査読の結果を待っている状態である。さらに、研究結果を2023年10月に大阪大学で実施された言語文化学会において発表した。
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