研究課題/領域番号 |
20K13135
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高橋 有加 広島大学, 外国語教育研究センター, 助教 (60825222)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | コーパス / ELTコースブック / 検定教科書 / 関係代名詞 / CEFR / 教科書 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,複雑な文の理解や産出に重要であるにも関わらず日本人にとって習得に時間がかかるとされている関係代名詞の使用に注目し,中学・高校で使用されている英語の検定教科書と海外で出版されているCEFR準拠のELTコースブックにおいて,関係代名詞がどのように提示・説明・練習されているかを比較する。手順として日本の教科書とELTコースブックのコーパスを作成し,関係代名詞の文法説明の箇所とその内容についての情報を付与する。さらに,教科書全体で扱われている関係節の種類・構造別頻度についても分析する。学習者が教科書からどのようなインプットを得ているのか,今後どのような内容を取り入れる余地があるか考察する。
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研究実績の概要 |
本研究では、日本人英語学習者にとって習得が難しく、自発的に使えるようになるまで時間がかかるとされている関係代名詞に注目し、ヨーロッパで出版されているELTコースブック及び日本の中学校・高等学校で使用されている検定教科書で関係代名詞がどのように導入・説明・練習されているかを比較・分析し、より効果的な関係代名詞の学習につながる示唆を得ることを目的としている。 令和4年度は中学校の検定教科書を中心に、各教科書のテキストデータ化を進めた。手順としては、OCR搭載のスキャナーで教科書をスキャンしてテキストデータ化し、正確にスキャンされなかった箇所やフォーマットについて手作業での修正作業を行った。また、これまでにテキストデータ化を進めてきたELTコースブックデータに関しても、データ全体のフォーマット統一の作業を行った。すでに完成しているテキストデータに関しては、関係代名詞が使われている箇所の特定とタグ付けを行っている。特に、ELTコースブックのテキストデータのフォーマット統一や、日本語と英語が混ざる中学校の教科書で正確にスキャンされなかった箇所に対する手作業による修正作業に時間を要している。 今後は、これまでの作業を継続すると同時に、高校の検定教科書についてもテキストデータ化を進めていく予定である。データが揃い次第、1) 関係代名詞がどのように導入・説明されているか、2) どのような練習問題が含まれているか、3) 教科書全体でどのようなタイプの関係代名詞が用いられているか、を示すアノテーションの付与を継続して行う。これらの関係代名詞に関するデータが揃い次第集計し、レベルごと・教科書ごとに比較・分析する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
教科書データ全体のフォーマットの統一や、日本語と英語が混ざる教科書のテキストデータ化作業で、正確にスキャンされなかった箇所に対する手作業による修正作業に予想以上に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、土台となるELTのコースブック及び中学校・高等学校の検定教科書のテキストデータの書き起こし作業・及び整備を継続して行う。書き起こしデータが揃い次第、1) 関係代名詞がどのように導入・説明されているか(表層形についての説明、制限用法・非制限用法の説明、省略についての説明など)、2) どのような練習問題が含まれているか(選択問題、穴埋め問題、2文結合など)、3) 教科書全体でどのようなタイプの関係代名詞が用いられているか、を示すアノテーションの付与を継続して行う。これらの関係代名詞に関するデータが揃い次第集計し、レベルごと・教科書ごとに比較・分析する。
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