研究課題/領域番号 |
20K13138
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
河 正一 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (20812150)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | インポライトネス / 攻撃的発話 / 社会的価値 / 不愉快度 / 反応 / 失礼 / 無礼 / 日韓対照研究 |
研究開始時の研究の概要 |
行動全体をトータルで捉え、言語行動の動機付け(利益の対立と衝突)と関連して、攻撃的発話に対する反応について、大学生・高校生・中学生を対象に日韓対照研究を行う。具体的には、まず、Ⅰ日韓両国の大学生・高校生・中学生の価値体系及び言語使用に関する意識調査を行う。そして、Ⅱ社会的力関係(話者>聴者、話者=聴者、話者<聴者)における利益の衝突(責任の有無)として現れる攻撃的発話に対する反応を調べる。すなわち、言語使用に関するストラテジーと共に、価値体系及び意識調査を行い、相互関連性に基づいて分析する。
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研究成果の概要 |
中学生・高校生・大学生を対象に攻撃的発話がどの程度、相手の社会的価値を脅かすか、すなわち攻撃的発話に対する不愉快度とその反応の相関関係を分析した。 社会的力関係における利益の衝突は、談話参加者間の利益または不利益として表れる。そこで、利益の衝突として表れる攻撃的発話を相手の責任の有無に置き換え、聴者の責任による攻撃的発話と聴者の責任ではない攻撃的発話に分けた。その上、攻撃的発話の対象としての社会的価値を「性格」「能力」「外見」「所属」に分けて日韓対照研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インポライトネスは、社会的価値を脅かす言語行動として、互いの社会的価値の衝突から生じる言語行動である。ゆえに、インポライトネス研究は、社会的秩序や価値体系を明確に示すことにつながり、円滑なコミュニケーションの手助けとなる。そこで、相手の社会的価値を脅かす攻撃的発話を取り上げ、言語行動の動機付け(利益の対立と衝突)と関連して、攻撃的発話に対する不愉快度と、それに対する反応の相関関係について、大学生・高校生・中学生を対象に日韓対照研究を行った。今後、異文化理解という言語教育の材料として有効に活用できるであろう。
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