研究課題/領域番号 |
20K13140
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
斎藤 隆枝 国際医療福祉大学, 総合教育センター, 助教 (20827802)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 医療系大学 / EMI / 教授媒介としての英語 / 実施状況 / 媒介としての英語 / 英語で学ぶ授業 / 実施状況調査 / 英語で学ぶ / 医療福祉系大学 / 英語を媒介とする授業 |
研究開始時の研究の概要 |
在日・訪日外国人の増加に伴い、英語運用能力が医療現場でも求められている。医学の分野ではEMP(English for Medical Purposes)の重要性が早くから着目され、様々な取組みがされている一方で、医師同様に看護師など医療専門職にも外国人患者・医療スタッフとの円滑なコミュニケーション能力が求められるが、その養成機関ではどのような取組みがされているのか。 近年、世界的に注目を集めるEMI(English as Medium of Instruction)が日本の大学でも多く実践されている。本研究では学生・教員双方に利点の多いEMIが、専門職養成機関でいかに実施されているかを調査する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は英語で専門科目を教授するEMIの実践報告が少ない医療系大学を対象にEMI実施状況を調査し,現状と課題を把握することで,医療系大学におけるEMI実施の可能性を探ることである. 2021年に全国の医療系大学287校を対象にした調査の結果,94校から有効データを収集した(回収率32.8%) .結果,大部分の医療系大学(78校,83.0%)でEMIは未実施であった.理由には「これまでEMI実施について検討したことがなかった」が最も多く,次いで「学生の内容理解不足を懸念」,「EMIを担当する教員確保が困難」などが挙げられた.一方でEMIを開講している大学は14校(14.9%)であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から調査に協力した多くの医療系大学でEMIが実施されておらず,未実施校ではEMI導入の検討自体が行われていない状況が明らかになった.EMP(English for Medical Purposes:医学目的の英語)が浸透する医学部ではEMIの導入が進む一方で,4年間で国家資格の合格を目指す医療系大学では医学部と同じ理由でEMI実施のコンセンサスを得ることはEMI導入の意義,医療系学生の多忙さ,教員不足や教員の英語力などを考慮すると容易ではない.EMI導入の意義の再検討及び対人援助職が必要とする英語力を明らかにする必要性等の課題を見出したことに本研究の学術的,社会的意義がある.
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