研究課題/領域番号 |
20K13142
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
今井 純子 順天堂大学, 国際教養学部, 准教授 (00458506)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 第二言語ライティング / 個別支援 / ライティングカンファレンス / 追跡調査 / 学習者の視点 / 個別学習支援 / マンツーマン留学 / 二次的効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、大学英語教育における個別学習支援の効果を、当事者の視点から追跡し、結果を横断的に比較することにより、学習者・支援者サポート体制を提案することを目的とする。個のニーズに合わせた学習支援は北米の大学で普及しているが、1対1の個別指導の実生活への繋がりは解明されておらず、当事者による言語データの解釈も行われていない。本研究では、米大学での英語個別支援に参加した学習者とチューターを追跡し、体験の振り返りとデータの解釈を記録し、支援参加の長期的・二次的効果を探索する。並行して、フィリピンでのマンツーマン式英語留学に参加した日本人大学生を対象の追観察を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、ライティングカンファレンスやマンツーマン指導などの英語個別支援を一定期間経験した学習者に、そこでの経験がその後どう影響したか聞き取り調査を経年的に行い、学習者の視点から、個別学習支援の役割と効果を探求し、大学でのアカデミックライティング指導に役立てることを狙いとしている。3年目にあたる2022年度前半も、コロナ禍が続き、過去に収集したデータの再分析、オンラインでの協力者へのコンタクト、文献調査が主となり、経過報告を、9月にオンラインで行われた国際学会(Pragmatics & Language Learning)で発表した。後半は、限定的ではあるが、海外渡航が少しずつ可能となり、勤務先においても、フィリピンでのマンツーマン方式の語学留学を小規模ながら再開できたため、参加者に帯同し、学習の様子を観察し、少人数ではあったがフォローアップ調査を行った。また、2023年3月に行われたアメリカ応用言語学会でも、渡航できなかった期間に関係者に連絡をとりながら進めた分析結果を発表した。続いて、アメリカ応用言語学会と同開催地で行われたTESOL国際学会に参加し、第二言語ライティング分科会に出席した他、大学ライティングセンターの立ち上げや運営に関するワークショップに参加し、興味関心を同じくする参加者と研究交流を行った。また、2月に別途ハワイ、ボストンを訪れる機会を得たため、ハワイ大学、マサチューセッツ大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学にてライティング教育及びライティングセンター運営に関わる研究者と面談や見学を通して、ライティング個別支援の多様性についても探ることになり、今後の研究発展の可能性などを視野に入れ、比較報告等の準備を進めている。国内学会(大学英語教育学会、全国語学教育学会)においても、本研究の研究文脈でのライティング指導の導入についてなども含め発表を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度前半は、継続するコロナ禍の中でオンライン学会での研究発表を行った。9月からは限定的な海外渡航が再開し、2月3月には対面での国際学会への参加も可能となったため、当初予定していた研究を開始または調整するための打ち合わせを目的とした研究交流、現地視察を行ったが、遅れを完全に取り戻したとは言えないため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年となる2023年度は、当初から予定しておりコロナのため中断していたライティングカンファレンス経験者の対面での追跡調査とマンツーマン語学留学参加者のフォローアップ聞き取り調査を実施する。期間内に成果があげられるように、規模の縮小も考慮しながら、学会での研究発表や論文発表の準備を進める。
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