研究課題/領域番号 |
20K13156
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三田 辰彦 東北大学, 文学研究科, 専門研究員 (00645814)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 万歳唱和 / 礼制 / 漢-唐 / 東アジア / 比較史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、中国古代の諸儀礼における万歳唱和という所作が、いかに一つの型をなすようになり、当時の人々の心性といかなる関連性をもつのかを解明し、東アジア礼制比較史研究の総合化を促進する。すなわち、(1)諸儀礼にみえる万歳唱和の位置づけを漢~唐にかけて通時代的に分析し、儀礼で果たす役割を解明する。(2)儀礼以外の場における万歳唱和の具体的位相と比較し、儀礼での特徴を解明する。(3)如上の研究成果を日本古代中世史研究や海外の中国史研究に向けて発信する。
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研究成果の概要 |
本研究は、中国王朝の儀礼における万歳唱和の位置づけを考察したものである。具体的には、漢代から唐代までの王朝儀礼にみえる万歳唱和の位置づけを分析し、儀礼で果たした役割を明らかにした。また、本研究の研究成果を学際的・国際的に発信することにより、東アジアの礼制を比較するうえで好適な事例を提示することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
万歳唱和という現代でもなじみのある所作を長期スパンで考察し、その推移を国内外において専門の地域・時代を異にする歴史学研究者に向けて成果を公表した。その結果、各時代における多様な受容のありようが見えてきた。比較研究を促進するケーススタディとして一つの参照例を付け加えることができた点に学術的意義があると言えよう。また、万歳唱和というなじみのある所作がどのような場面で繰り返し行われてきたか、その具体的様相をあえて問いに付すことは、我々の社会で「伝統」とみられる所作を問い直すことにもつながる点で社会的意義があると言えよう。
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