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イギリスルネッサンス後期・啓蒙時代黎明期における日本像形成史の新研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13163
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03010:史学一般関連
研究機関京都外国語大学 (2022-2023)
佛教大学 (2020-2021)

研究代表者

スガンディ アイシュワリヤ  京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (00802472)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード東西交流史 / 異文化 / 旅・旅行・巡礼 / 旅行記 / 南蛮文化 / 吉利支丹史 / イエズス会 / メディア / 平戸オランダ商館 / オランダ国立中央文書館 / 島原の乱 / ポルトガル来航禁止 / イギリス・ルネサンス / 日本関係英語文献と図像 / 出版史 / イエズス会史 / 日本像 / 啓蒙時代 / 英蘭の東インド会社 / 日本記述と日本認識 / 日本関係英語文献
研究開始時の研究の概要

イベリア勢力とオランダに比べると、イギリスは極東進出において「後期参入組」であり、いわゆる「大航海時代」における日本との直接的な交渉も10年程度であったが、膨大な量の日本関係報告書を出版した。本研究では東西交流史の視点から、16世紀後半以降の1世紀間に成立した各種の日本関係英語文献と図像を手がかりに、それをイギリス国内の政治・文化・社会状況、ヨーロッパ・アジア諸国との対外関係などと関連づけて分析することで、当該期のイギリス社会における日本像の特徴と変遷を追究する。それにより、日本像形成の背後に存在したもう一つのキー・ファクターである印刷業界の広汎なネットワークの解明にも繋げていく。

研究実績の概要

2024年度、筆者は、入手した資料の整理や分析と国内外の資料収集に務めた。入手した資料や書籍を通して日本への眼差しを「日英」に留まらない視点を参考に、日本と他のアジア諸地域に展開したヨーロッパ諸勢力による日本に対する関心・知識・認識の特徴、それらのイギリスにおける受容と反応の歴史を、当該分野を発展させてきたことに重点を置きながら研究を進めた。
日本への眼差しを他者が「何をどのように伝えたか」または「どのように表現したか」、その関連書籍や手紙を以前ヨーロッパ勢力の資料とアジア関係の資料との比較研究を試みた。またコロナ禍で資料の収集の混乱だったが昨年はオンライン資料と国内の文書館で入手した資料の解読も進めてきた。
日本への眼差し、カトリックの教会内闘争(ジャンセニスムとイエズス会、パリ外国宣教会とイエズス会)、イギリス東インド会社による日本貿易再開に向けた試みと情報収集につとめた。今回検討対象史料のうち、宣教・殉教、については、京都外国語大学所蔵の未刊史料も併用し「吉利支丹と京都」というテーマで京都アカデミアフォーラム主催の京都アカデミアウィークの一員として発表を行なった。また一九六六年に出版されて谷崎賞を受賞した遠藤周作の同名小説の映画「沈黙」の2作品(篠田正浩作とMartin Scorsese作)の比較研究を行なった成果を早稲田大学で開催されたCultural Typhoon 2023で発表した。
また国内調査では関連の文庫・博物館・図書館・研究機関・大学を訪問し、本研究テーマの遂行に必要な一次史料を採集し、個々の研究課題・研究計画に照らしてそれらを読み解いていった。さらに、これまで国内で収集済みの史資料を併用しつつ、研究の進展を図った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

イギリスとローマの文書館を訪問する予定が新型コロナウイルス拡大により、所蔵史料の公開状況や調査が休止していた施設が複数あって、計画通り調査を行うことができなかった。また海外調査のための旅費がかなり上昇を認め、昨年は各施設がオンラインで提供している文献資料を利用したがやや遅れる結果となった。

今後の研究の推進方策

最終年度である2024年度はこれまで西洋人から見た日本を旅行家または商人に関する資料に焦点を当ててきたが今後はヨーロッパイエズス会の極東での活動や資料も視野に入れながら研究を進めていく予定である。またインドのゴア、ニューデリーやムンバイのイエズス会、関係の文書館で調査を行う予定である。これらの調査・考察を論文にまとめ、国内外で研究発表を英語または日本語で行う予定である。また論文として国内外の学術雑誌にも公表する予定をしている。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2020

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] 「沈黙-Silence 」に見られる文化的摩擦─禁教下の日本における布教と棄教─2023

    • 著者名/発表者名
      スガンディ・アイシュワリヤ
    • 学会等名
      カルチュラル・タイフーン2024
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 京都キリシタン史の一幕 -5つの遺物より見るその余光2023

    • 著者名/発表者名
      スガンディ・アイシュワリヤ
    • 学会等名
      京都アカデミアフォーラム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 『遠藤周作の生誕100周年を契機に棄教」と 「潜伏」キリシタンの信仰の葛藤と継承を振り返って』2023

    • 著者名/発表者名
      スガンディ・アイシュワリヤ
    • 学会等名
      言語文化・表象研究会で
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 東を目指した16世紀の旅行家2023

    • 著者名/発表者名
      スガンディ・アイシュワリヤ
    • 学会等名
      国際文化学会カルチュラルスタディーズ研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] カトリック迫害下のイングランドをめざして―イエズス会士エドマンド・キャンピオンとその同志たちの記録に見る彼らの「希望」―2020

    • 著者名/発表者名
      SUGANDHI, Aishwarya
    • 学会等名
      日本西洋史学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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