研究課題/領域番号 |
20K13172
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡本 真 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (50634036)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本史 / 交流史 / 外交文書 / 史料学 / 古文書学 / 書誌学 / 中世 / 近世 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、中近世に日本が諸外国とのあいだでやりとりした外交文書のうち、原本が今日所在不明で、写本の形でしか伝わっていないものや、複数の文書写本を収録した外交文書集を対象に、史料学的研究を実施するものである。具体的には、写本をできる限り幅広く調査・収集したうえで、同一の外交文書や外交文書集の諸写本同士を比較対校することにより、それらの史料の原態を可能な限り復原することをこころみる。そして、それによって、当該期の日本の対外関係史をあらたな視点から研究することを企図している。
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研究実績の概要 |
今年度は、主としてふたつのテーマについて、研究を推進した。ひとつめは、永楽5年(1407)5月26日付足利義満宛明永楽帝勅諭の写本・版本の調査と検討である。同勅諭の原本は所在不明で、写本や模刻版本が複数伝来している。今年度には、前年度までに実施した調査によって得た情報を土台としつつ、ひきつづき他の研究課題と連携して追加の調査を実施し、それらによって得た知見を集約・整理し、成果を論文として公表した。これにより、室町幕府滅亡後の原本の伝来経緯や、現存する版本には2系統があること、版行の時期は18世紀末以前であること、版本では失われている原本由来の情報を有する写本があることなどを指摘した。また、中世後期に外交の現場でやりとしされた文書である同勅諭について、写本や版本が作成され、知識人層に広まり、そして今日まで伝来するに至った過程を解明することができた。 もうひとつは、瑞渓周鳳撰『善隣国宝記』の諸写本の校異情報の電子テキスト化である。これに関しては、2022年度に定めた方針にしたがい、TEI (Text Encoding Initiative)のガイドラインに則した、テキスト構造化の国際標準に準拠したXMLデータとして電子テキストを整える作業を、今年度も継続した。調査によって所在を明らかにし得た写本16点のうち、これまでに複製を入手した14点について、校異情報を序文および上巻の途中まで整備してきた。来年度中に上巻までの作業を完了する見込みである。 そのほか、本研究で得られた外交文書に関する知見を活用した学会報告を1件実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、2021年度から雇用している学術専門職員1名に加え、新たに人材を雇用して『善隣国宝記』の電子テキストに関する作業を加速する計画だったが、適任者が見つからなかったため、予定よりも遅れが生じた。そのため、上記の評価区分とした。
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今後の研究の推進方策 |
進捗状況の遅れについては、本研究の研究期間の延長により対応することとした。また、本研究で作成してきた『善隣国宝記』諸写本の校異情報を埋め込んだ電子テキストは、研究代表者の所属する東京大学史料編纂所のウェブページで公開する予定だが、場合よっては、他の媒体へ変更することもあり得る。利用しやすい形での提供を最優先に、適切に判断することとする。
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