研究課題/領域番号 |
20K13177
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木土 博成 京都大学, 文学研究科, 助教 (10737456)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 薩摩藩 / 琉球 / 琉球使節 / 新井白石 / 銀吹替 / 宝永・正徳期 / 対馬藩 / 行列図 / 宝永正徳期 |
研究開始時の研究の概要 |
近世の琉球は、島津氏の「附庸」(属国)でありながら、「異国」でもあるという特殊な地位に置かれた。このような琉球の地位は、1630~40年代(寛永期)に確定した。その後、明清交替という大陸情勢の変化を経て、18世紀初頭(宝永・正徳期)に入ると、幕府・薩摩藩・琉球の3者関係に新たな展開が生じた。本研究では、3者それぞれの立場を踏まえた上で、この新たな画期の具体層を明らかにし、従来の日琉関係史の一新を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、18世紀初頭の江戸幕府-薩摩藩-琉球王府の三者の関係について、琉球使節の江戸上り、書翰の文言変化、銀の吹き替え、といった各テーマについてそれぞれ詳述した。 その結果、薩摩藩が琉球支配の困難さを、誇張して幕府に強調することで、様々な特別待遇を受けるあり方が確立したという意味において、18世紀初頭が三者関係の画期であると結論づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、18世紀初頭の幕府-薩摩藩-琉球の三者関係については、幕府の政策が転換したことを重視し、幕府の主導性を強調する学説が有力であった。これに対し、本研究では薩摩藩のレトリックに注意し、薩摩藩が見せたかった三者関係を明瞭に打ち出した。 これにより、薩摩藩の主導性をより重視した三者関係を構築するための足がかりを得ることができた。
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