研究課題/領域番号 |
20K13181
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
佐藤 雄介 学習院大学, 文学部, 准教授 (20624307)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 公家 / 天皇 / 金融活動 / 名目金 / 財政 / 鷹司政通 / 朝廷 / 貸付 / 金融 / 江戸時代 / 天皇・朝廷 / 朝幕関係 / 大御所時代 / 日本近世 / 貸付金 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、近世後期・幕末を対象に、従来その存在が知られながらも(三浦俊明『近世寺社名目金の史的研究』吉川弘文館、1983年など)、研究蓄積がほとんどない公家による貸付金、とくに摂家によるそれの実態を具体的に明らかにすることにある。そのうえで、それを通じて、都市京都と天皇・朝廷との関係や近世後期・幕末の政治史上における摂家の位置付けなどを追究し、近世の政治・社会における天皇・朝廷・公家の位置づけをひろく総合的に捉えなおしたい。
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研究成果の概要 |
江戸時代後半から幕末において朝廷で権勢を振るった鷹司政通(鷹司家)を対象に、公家の金融活動がいかなるものであったのかを具体的に明らかにし、そこから当該期における公家社会の実態や、都市京都と公家の関係性、江戸幕府と天皇・朝廷との関係(=朝幕関係)などを考察した。 当該分野はとくに研究の蓄積が薄く、まずは関係史料の収集が必要であった。研究期間を通じて各種史料所蔵機関に赴き、史料調査を行った。 それらによって集まった史料(の複製)などをもとに検討を行い、鷹司政通(鷹司家)の権勢と金融活動との関係性や、金融活動の実務を担った都市商人の存在(ひいては都市京都と天皇・朝廷との関係性)などを具体的に究明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、近世の天皇・朝廷研究は飛躍的に進展しており、政治・社会・文化など各種の方面において種々の役割を果たしていたことが明らかになっている。また、天皇や公家の存在形態なども、かなり具体的に究明されている。しかし、公家による金融活動については、その重要性が述べられつつも、ほとんど研究されてこなかった。本研究は、その公家の金融活動の実態をおもに近世後期から幕末を対象に論じたものである。具体的には、近世後期~幕末の朝廷で権勢を振るっていた鷹司政通(鷹司家)による金融活動の実態を究明し、それが政通による朝廷運営に及ぼした影響などを論じた。
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