研究課題/領域番号 |
20K13202
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 金城学院大学 (2021-2023) 名古屋市立大学 (2020) |
研究代表者 |
小野 純子 金城学院大学, 文学部, 准教授 (20847610)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本統治期台湾 / 軍事動員 / 先住民 / 特設警備部隊 / 大戦末期 / 植民地軍事史 / 留守名簿 / 戦場動員 / 高砂族 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1945年に台湾で結成された在台日本軍(台湾軍のちの第10方面軍)、高砂特設警備部隊に焦点をあて、日本軍の先住民動員の実態を解明する。それにより、既往の朝鮮人動員・(漢族系)台湾人動員や高砂義勇隊(=東南アジアに派遣された先住民)の研究では収まらない、日本植民地動員体制そして植民地・占領地防衛体制の解明を目指す。 台湾関係『留守名簿』の調査と分析を主とし、日本国内及び台湾での現地調査を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、1945年に台湾で結成された在台日本軍(台湾軍のちの第10方面軍)、高砂特設警備部隊に焦点をあて、日本植民地動員体制そして植民地・占領地防衛体制の解明を目指す。本研究では、特定歴史公文書『留守名簿』の分析が重要な鍵となる。報告者は、これまで『留守名簿』の整理と電子化に力を注いできた。コロナ禍で台湾への渡航には制限があったが、国内における調査(国立公文書館など)に加え、他大学の若手研究者らと積極的に研究会を開催し、討論を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
台湾に関する『留守名簿』の研究実績は、報告者以外にほとんどない、未知の領域である。報告者が本研究を遂行し、学会などを通して発信することで、より多くの研究者が『留守名簿』を目にし、台湾史、先住民史の研究者を触発することになったと確信している。本研究により、従来の「高砂族の動員は高砂義勇隊等の部隊を対象とした島外動員が主であった」という既往のイメージを覆す研究(=先住民が台湾島内で多く動員された)となり得る。
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