研究課題/領域番号 |
20K13216
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐伯 彩 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (20840242)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ガリツィア / ハプスブルク / 中東欧 / 近代中東欧史 / 近代西洋史 / 中東欧史 / ハプスブルク史 / 西洋近代史 / ポーランド人議員 / オーストリア帝国 / ハプスブルク帝国 / ポーランド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ハプスブルク帝国領ガリツィアの自治拡大について、諸領邦間が抱いた相互認識がお互いの政治活動にどのような影響を与えたのかについて総合的な把握を行う。 このうおうなガリツィアと諸領邦の相互認識を通じて、議員による個人活動から諸領邦を横断するメディア媒体に至るさまざまなレベルでの認識の邂逅を分析することで、ハプスブルク帝国の一体性の在り様について多角的に示したい。
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研究成果の概要 |
19世紀後半のハプスブルク帝国領ガリツィアを事例として、ポーランド人議員、総督、他領邦のメディアなどがガリツィアの政治的立場を相互にどのように位置づけようとしたのかを検討した。まず、ガリツィア選出のポーランド人議員であるフランチシェク・スモルカを、次に、ガリツィア総督アゲノル・ゴウホフスキに焦点を当てて分析し、最後にこのようなポーランド人議員の活動をそのほかの領邦の議員たちがどのように分析したのかを明らかにするというものであった。スモルカに関する論文は令和4年に『寧楽史苑』の67号に掲載された。ゴウホフスキについて論文は、そのほかの領邦のメディアの分析とともに現在掲載に向けて執筆中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでガリツィア(現在のポーランド南東部からウクライナ西北部)の研究は、ユダヤ人をはじめとしたマイノリティ研究が非常に多く、ガリツィア選出の議員や当地に対する他領邦の認識に視点が向けられてこなかった。本研究の意義として、ガリツィアにおいて実質的政治的優位性を保持していたポーランド人議員並びに、オーストリアのポーランド人官僚のガリツィアの政治的立場についての理解を明らかにしたことである。
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