研究課題/領域番号 |
20K13217
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
稲垣 春樹 青山学院大学, 文学部, 准教授 (00796485)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | イギリス帝国史 / インド植民地史 / 英領インド / 法思想史 / 法の支配 / 緊急事態 / イギリス帝国 / 自由主義 / インド / 19世紀 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究は、19世紀イギリスの自由主義者が、イギリス国民の政治的自由を擁護する一方で、植民地の人びとには政治的自由を認めなかったことを明らかにしてきた。しかしこれまでは思想家の著作の分析が中心であり、植民地統治の現実的な問題が本国の自由主義思想に与えた影響については研究が不十分であった。本研究では、自由主義の一つの核であった「法の支配」に関する二人の著名な法律家(ヘンリー・S・メインとジェイムズ・F・スティーヴン)を事例として、彼らの植民地における具体的な取り組みが彼らの思想に与えた影響について、イギリスの文書館に所蔵された歴史史料を用いて明らかにする。
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研究成果の概要 |
ヘンリー・S・メイン(1822-88年)とジェームズ・F・スティーヴン(1829-94年)という2 人の法律家について、彼らの思想形成の契機となった植民地における取り組みをイギリス帝国史の枠組みで分析した。刊行一次史料・二次文献の調査および英国の文書館における史料調査により、この2人のインドにおける法の支配についての考えと、その背景となったインドでの経験とその地域史的文脈について、その概要を明らかにすることができた。また、それらがイギリスにおける法の支配についての議論に与えた影響についても、研究の方向性についての示唆を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、現在の学界において高い関心を集めているイギリス帝国と法の歴史に関する事例研究であり、イギリス帝国史の個別研究としての学術的意義を有するとともに、19世紀のイギリス帝国法制と20世紀の国際法制との連続性に着目する国際法史研究に対しても、有益な事例を提供するものである。また、イギリス帝国における植民地支配の実践について歴史的に明らかにする本研究の成果は、パレスチナ情勢をはじめとする、イギリス帝国の遺産ともいうべき現代社会の諸課題に、歴史的な視点で取り組む視座を与えるという社会的意義を有していると言える。
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