研究課題/領域番号 |
20K13221
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
|
研究機関 | 早稲田大学 (2022) 上智大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
廣田 秀孝 早稲田大学, 高等研究所, その他(招聘研究員) (20834021)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 米国史 / 移民史 / 移民 / 日系移民 / 北米地域研究 / 法制史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、19世紀末から20世紀初頭のアメリカ合衆国における移民制限政策の発達過程を、「契約労働者」と呼ばれた日系、メキシコ系、カナダ系、ヨーロッパ系移民に対する移民規制に着目して考察する。具体的には、低賃金で働くこれらの外国人契約労働者への移民規制が米国移民政策の発達にどのような影響を与えたかを、①移民制限が国家的政策へと発展する過程、②人種偏見が連邦移民政策へ統合される過程、③連邦移民政策に査証(ビザ)システムが導入される過程に分けて考察する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、19世紀末から20世紀初頭の米国における連邦移民政策の発達過程を考察するものである。特に、契約労働者と呼ばれた、あらかじめ渡航以前に米国の雇用者と労働契約を結んだ上で移民した外国人労働者に対して米国政府が実施した移民制限を分析した。その結果、輸入された労働力とそれに対する反発が、20世紀転換期の米国における移民政策の発展に決定的な影響を与えたことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米国においてなぜ移民労働者が批判されるのか?人種やジェンダーはどのように移民労働者への批判と関わっているのか?今日、米国の移民官は外国人の入国や強制退去に対して絶大な権力を有しているが、その権力はどのように発展してきたのか?現代の米国における移民問題を考える上で、これらの問いは中心的な意味をもっている。本研究は、これらの問いに対して20世紀転換期の移民労働者をめぐる論争がもつ意義を示すことで、我々の米国における移民政策の歴史的理解を深めるものである。
|